ドゥ・ハウスは25日、20歳以上の既婚女性を対象にした「値上がり後の主婦の買い物と家庭における気持ちと行動の変化」に関する調査結果を発表した。

2013年4月から、食品や公共料金など様々な商品・サービスにおいて値上げが行われ、今後も各分野で値上げが続く可能性がある。今回の調査では、4月の値上げから3カ月経過した7月時点で、家計を預かる主婦の気持ちの変化について調べた。調査方法はインターネット、有効回答数は937人。

まず、値上がり後の気持ちの変化を尋ねたところ、食品を買うときの気持ちについては28.8%、旅行・レジャーに行く(検討する)ときの気持ちについては29.1%が「変化した」と回答。一方、調理をする時の気持ちについては「変化した」と感じる人は17.4%にとどまり、店頭などに比べて家庭での使用行動の変化が小さいことが推察される。

世帯年収別に見ると、食品購入時は、「500万円以上~600万円未満」の世帯において変化を感じている割合が最も高く37.3%。以下、「300万円未満」の33.0%、「700万円以上~800万円未満」の30.4%、「400万円以上~500万円未満」の30.3%と続いた。反対に、気持ちの変化を感じていない人の割合が最も多かったのは「1,000万円以上」で82.9%だった。

世帯年収別の気持ちの変化(食品を買うときの気持ち)

値上がり以前のまとめ買いの有無を聞くと、「まとめ買いはしなかった」が81.1%に達し、まとめ買いをしている割合は2割に満たないことが判明した。まとめ買いされていた商品は、「紙・生理衛生類(ティッシュペーパー・トイレットペーパー・紙おむつ等)」が8.4%でトップ。以下、「食用油」の7.4%、「小麦粉、てんぷら粉」の6.2%など保存できるものが続いた。

一方、値上がり以降、買い控えをしている割合は約3割となり、まとめ買いをしている割合より約1割高くなった。買い控えしている商品のうち、最も多かったのは「衣料品」の11.3%。次いで、「菓子・デザート」の9.6%、「アルコール飲料」の6.8%など嗜好品が上位に入った。

2013年4月以前にまとめ買いしたものと、4月以降に買い控えているもの

家計のために行っていることを自由記述してもらったところ、「特にない」が約半数に上った。「前からも節約はずっとしている」(44歳)、「特に変わったことはなく、無駄を省くことはいつもしている」(59歳)などの意見が寄せられ、節約が習慣化していることがわかった。

同社は調査結果について、「今回の値上がりには、これまでの積み重ねの行動で対処できると冷静に捉えられている可能性があり、今後も意識せず節約を行っていくと考えられる」と分析。「消費者は、価格や商品情報をよく見て価格に見合う商品か吟味しているため、店頭における商品情報の提供が重要になるだろう」と提言している。