俳優の佐々木蔵之介、女優の深田恭子が映画『超高速! 参勤交代』(2014年公開)に出演することが24日、明らかになった。

映画『超高速! 参勤交代』で主演を務める佐々木蔵之介(右)とヒロインの深田恭子

土橋章宏氏が手掛けた本作の脚本は、『のぼうの城』を輩出したことでも知られる城戸賞の第37回で入選。注目が集まる作品の主演を佐々木、ヒロインを深田が演じることが決定した。時は江戸期、徳川吉宗が世を治める時代。元文元年、磐城国(現在の福島県いわき市)のわずか1万5千石の小藩・湯長谷(ゆながや)藩は、幕府から突然の参勤交代を言い渡される。湯長谷の金山を手に入れようとたくらむ老中・松平信祝の差し金だった。

通常の参勤交代では8日かかるところ、命じられた期日は4日。その上、多大な費用がかかる。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は激怒しつつ、知恵者の家老・相馬兼嗣に命じ、ある作戦を計画。それは、人目がつくところでは渡り中間を雇って大人数に見せ、人のいないところでは藩の少人数のみで、山中を近道して駆け抜けるという奇想天外な作戦だった。

本作で主演を務める佐々木は、自身初の殿様役に挑む。「クランクインしてみんなに『殿!殿!』と呼ばれるようになって、今はすっかり殿様気分です(笑)」と役もなじんだようで、「タイトルもユニークですが作品はもっと面白いです」と絶賛。「登場人物みんなが一生懸命で美しく、だからこそのおかしみとかわいらしさを持っています」と説明し、「あったかくて、元気が出る、今までに見たことがない愛ある時代劇です」とその魅力を語った。

一方、口汚い飯盛女ながらも実は乙女というお咲を演じる深田は、「お殿様に守られる役どころですが、その殺陣の迫力がすごくて、本当に守られているような気持ちになりました」とコメント。「実際に撮影をしてみて、参勤交代ってこんなに大変だったんだなと思い、少し身近に感じることができました」と振り返り、「蔵之介さんの戦う姿や、かわいらしい福島弁など、見ていて心が引きつけられる作品になると思います」とアピールしていた。

本作は、2013年9月2日にクランクイン。9月下旬の山形県内のロケを経て、10月23日に松竹撮影所京都スタジオにてクランクアップ。2014年1月の完成を予定している。