佐賀県は24日、格付投資情報センター(R&I)から、発行体格付「AA(ダブルエー)」を取得したと発表した。

格付とは、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務における支払いの確実性(信用性)に対する民間格付会社の意見を、一定の符号で表したもの。

佐賀県は、2013年度から、全国型市場公募地方債を発行するに当たり、投資家に対して適切な情報提供を行うため、格付投資情報センターから格付を取得することを決定。その結果、21段階評価の3番目に高い評価である「AA」(信用力が極めて高く、優れた要素がある)の格付を取得した。また、格付けの方向性についても安定的(当面、変更の可能性が低い)との評価を受けた。

格付の理由は下記の通り。

  • 経済規模の小ささは否めないが、自然災害が少なく、九州の道路網・鉄道網の分岐点で交通の要衝となっている強みを生かし、企業誘致が順調に進展し、今後も一定の企業誘致により経済の底上げが期待できる。

  • 臨時財政対策債を除く県債残高は2001年度末をピークに減少しており、債務負担は都道府県のなかでも軽い。

  • 「佐賀県総合計画2011」に基づく事業に必要な財源対策を講じながら「佐賀県行財政運営計画2011」に基づいた財政運営に取り組んでいる。

  • 一連の行財政改革により、良好な財政状態は今後も維持されるだろう。

  • 公営企業会計、外郭団体に大きなリスクはない。