マイナビは、同社が運営する進学情報ポータルサイト「マイナビ進学」と就職情報サイト「マイナビ2014」の合同特別調査として、「就活を経験して振り返る、自身の進路選択調査」を初めて実施した。対象は2014年卒業予定の大学生、短大生、専門学校生、大学院生3,788名、調査期間は8月1日~9日。
「学科試験を課される入試方式」を選択した学生の方が内定率が高い
「現在在学中の大学・学校には、どのような入試方式で合格しましたか?」と尋ねたところ、「一般入試」と回答した人は全体で51.0%と半数を超えた。学校種別で見ると、大学で最も多かったのは「一般入試(50.8%)」で、短大では「推薦入試(指定校)(40.8%)」、専門学校では「AO入試(36.9%)」となっている。
また、現在内定を保有する学生の受験時の入試方法と内定率を見たところ、「一般入試」で入学した学生の63.1%、「センター試験利用入試」で入学した学生の56.9%が内定を確保。一方、「推薦入試」で入学した学生は51.6%、「AO入試」で入学した学生は43.6%と、入学時に「学科試験を課される入試方式」を選択して入学した学生の方が、内定を得ている割合が高い傾向が見られる。
オープンキャンパスに参加した人の6割が「志望度強まった」と回答
オープンキャンパスへの参加経験については、「1校以上」と回答した割合が82.7%。参加理由としては「もともと自分で参加しようと思っていた(58.2%)」が最も多かった。なお、在籍している学校のオープンキャンパスへの参加については、短大・専門学校生の85%以上が「参加した」と回答しているのに対し、大学生は6割弱にとどまっている。
さらに、オープンキャンパス参加後の志望度の変化については、62.6%の学生が「志望度が強くなった」(強くなった+やや強くなった)と回答。特に短大・専門学校生が、大学生と比較して志望度が強まる傾向が見られた。
就職活動を経験した人が志望校検討時に重要だと思うことは「就職実績」「サポート」
志望校検討の際に重視するポイントについて、大学生の「入学前」と「就職活動経験後」を比較したところ、「校風・雰囲気がよい(入学前:36.7%、就活後:24.2%)」、「学びたい学部・学科・コースがある(入学前:66.9%、就活後:53.7%)」の2つが減少。「大手有名企業への就職実績がよい(入学前:4.8%、就活後:22.9%)」、「就職サポートが充実している(入学前:8.5%、就活後:45.2%)」が大幅に上昇している。
特に「就職サポートが充実している」については、大学、短大、専門学校の回答がいずれも就職活動経験後に20pt以上上昇するなど、就職活動時のサポートがいかに必要とされていたのかが伺える結果となった。
そのほか、「在学生の質が高い」、「教養が身につく」、「勉強するのによい環境である」などがいずれも就職活動経験後に上昇しており、入学後や就職活動の経験を通して、これらが重要であることを実感した学生が多いことが分かる。