卒業して就職活動を継続している事情に最も近いものは何ですか?

マイナビは、『マイナビ2014』に登録している既卒者を対象に「2013年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」を実施した。調査は9月3日~16日にかけて行われ、384名から有効回答を得た。

在学中に内定をもらえた割合は30.2%

まず、在学中に内定をもらうことができたか尋ねたところ(活動していない学生を除いて算出)、「内定をもらえた」は30.2%、「いいえ」は69.8%だった。

内定を得たものの既卒として再び活動している理由については「一度就職したが、退職若しくは在職しながら再度就職活動を行っている」が27.0%と最も多かった。通常は転職者として扱われる者も新卒として活動しているようだ。

文系学生の59.6%が、卒業後は志望企業が変化している

続いて、在学中の志望業種について尋ねると、1位は「マスコミ」、2位は公務員志望の「官公庁」だった。しかし、卒業後に志望企業が変わったかという問いに対しては文系学生を中心に、59.6%が変わったと回答している。

卒業後の内定状況は前年比5.4pt増の29.0%。同時期に調査した2014年新卒(「2014年卒マイナビ大学生内定率調査 8月の状況」)の内定率64.7%と比較すると、半数以下の結果となっている。

内定率調査と比較(内定率)

卒業後の就職活動の量は「減った」が「増えた」を上回る

卒業後の活動量を在学中と比較すると「活動量が減った」(39.3%)が「活動量が増えた」(35.5%)をやや上回った。減少する理由として、既卒学生を募集している企業が少ない事が一因として挙げられる。

「既卒者を採用対象としている企業を探すのに苦労したことがあるか」という設問では、78.8%が「ある」と回答した。実際に、マイナビ2014においても「既卒者も同時募集」している企業の割合は全掲載企業の23.2%に留まっており(2013年9月19日時点)、既卒者が情報収集に苦労している問題も浮かび上がった。