就職活動をしていく中で、企業の印象は変わったか

就職活動をしていく中で、企業の印象はどのように変わったか

電通総研は、2014年度内定者(内々定者)の大学4年生および大学院2年生560名を対象に、就職活動が企業やブランドに及ぼす影響について調査した。調査期間は8月30日~9月1日。

選考時における「社員」の印象は、企業イメージに直結する

就職活動を通じて、企業の印象が変化することがあったか聞いたところ、全体の83.2%が「変化があった」と回答した。どのように企業の印象が変わったかについては、「CMが目につくようになった(69.8%)」(「あてはまる(36.1%)」+「ややあてはまる(33.8%)」)や「商品/サービスを購入・利用したくなった(53.0%)」(「あてはまる(15.9%)」+「ややあてはまる(37.1%)」)など、企業ブランドを体験する場としての回答が多くみられる。

また、印象が良かった企業の「商品/サービスを購入・利用したくなった」に「あてはまる」と回答した53.0%のうち、63.0%が「商品/サービスを実際に購入・利用した」と回答した。

企業が発信する情報や実際の選考過程で、チェックしていたこと、注目して見ていたポイント

合わせて、企業が発信する情報や実際の選考過程でチェックしていたこと、注目して見ていたポイントを聞いたところ、全体の49.5%が「選考過程で会った社員の表情・話し方」と回答。特に女性では60.4%にものぼっている。

次いで、2位が「新卒担当の人事社員の表情・話し方(48.6%)」、4位「選考過程で会った社員の第一印象(46.1%)」となるなど、注目しているポイントとして「人」を上げた回答が上位にランクイン。55.2%が「選考過程の面接官の印象が良かったので、その企業自体の印象も良くなった」と回答するなど、選考過程で出会う「人」が企業の印象に直結していることが明らかになった。

これらのことから同社は、就職活動は"自らが就業する企業を探す活動"であるのと同時に、商品やサービスだけでなく、社員等を通してその企業価値を知ることができる、企業価値を体験できる機会になっていることが判明。また、その企業価値を伝える際に最も重要なものは「社員」、つまり「人」であることが浮き彫りになったと分析している。