日産自動車はこのほど、自動運転システムの開発に向けて、高度運転支援技術を搭載した車両の自動車検査証及びナンバープレートを日本で初めて取得したと発表した。

高度運転支援技術を搭載した「リーフ」

当該車両は「リーフ」をベースに、車両が周辺の道路状況等を検知してハンドルやブレーキ等を自動的に制御し、ドライバーの運転を支援するシステム(高度運転支援技術)を搭載したものであり、ドライバーが常に操作介入を行えることが前提となっている。

同社では、2013年8月にカリフォルニアで実施した『日産360』のイベントにて「Autonomous Drive」(自動運転車両)の試作車を公開し、2020年に自動運転技術の市販化を目指すことを発表している。なお、千葉県の幕張メッセで10月1日~5日の期間に開催されるアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展『CEATEC JAPAN 2013』にて、自動運転技術のデモンストレーションを日本で初公開することも発表した。

そして今回、将来の自動運転システムの実現に向け、その基盤となる高度運転支援技術の開発を推進させるために、公道実証実験の実施に向けた準備を関係省庁と進め、ナンバープレート取得に至ったとのこと。同車両のナンバーは、自動運転技術の実用化を目指す2020年を意味する「2020」としている。