歌手の小林幸子が16日、大阪市内で行われた、吉本新喜劇座長の小籔千豊が主催する音楽とお笑いのフェス「KOYABU SONIC 2013」にサプライズ出演した。
同フェスは、小籔がリスペクトするロック、ヒップホップ系のアーティストとお笑いタレントが競演するイベントで、今年で6回目。「みなさん、一生に一度は生で見てみたいはず! 驚くこと間違いなし!」という小籔の紹介でステージに小林が現れると、思いも寄らなかった演歌の大物の登場に観客から大きなどよめきが起こった。
小林は、電飾を散りばめた巨大なドレスをまとい、ヒット曲「もしかしてPART2」を熱唱した。曲の終盤では、舞台装置を使ってそのまま高くせり上がり、さらに巨大化?するというド派手な演出に聴衆もヒートアップ。小林が歌う「♪もしかして」のフレーズの後に、観客が一斉に「フー!」と合いの手を入れるという前代未聞の現象も起こり、サプライズのステージは大いに盛り上がった。
さらに小林は、小籔の同期芸人・COWCOWと「あたりまえ体操」で共演。COWCOWがこの日のために「小林さんのことをいろいろ調べて作った」という「あたりまえ体操・小林幸子バージョン」を多田、與志とともに披露した。「最近ケニアに行ってできた友だち~ マサイ族!」、「♪衣装を運ぶためにトラック持ってる~ 引くっ!」など小林の逸話を織り交ぜたもので、これに「よく調べてますね~」と大喜びの小林は、即興のトリオとは思えないほどCOWCOWと息ピッタリの熱演を見せ、観客から喝采を浴びていた。
フェスへの出演は初めてという小林。「オファーをいただいたとき、『え、私でいいの?』とビックリしたした」というが、「今年は芸能生活50周年なので、ちょうど新しいことをやりたいと思っていた」と「コヤソニ」への参戦を快諾したとか。小籔は「老若男女を喜ばせることができる小林さんに"降臨"していただいて、コヤソニに箔がつきました!」と観客の熱狂ぶりに大きな手応えを感じている様子。「これからも、フェスからオファーがあったらどんどん出ていただいて」と小籔に背中を押された小林は「すごく楽しかったから、クセになるかも(笑)」とご満悦の笑顔を見せていた。