ドイツのポルシェAGはこのほど、スーパースポーツハイブリッド「918 スパイダー」を、開催中のフランクフルトモーターショーで初公開した。同モデルがニュルブルクリンク北コースでこれまでの記録より14秒速い、6分57秒を記録したことも発表された。

「918 スパイダー」

正式発表の待たれた「918スパイダー」が、フランクフルトモーターショーでついにワールドプレミアを飾った。同モデルは2010年にジュネーブ・モーターショーでコンセプトカーとして発表されて以来、そのスタイルやスペック、パフォーマンスについて幾度かの発表があり、期待が高まっていた。

ワールドプレミアにあたり、スーパーカーとしての性能を証明するデータとして、ニュルブルクリンク北コースの新しいラップタイムも発表。これまでに同モデルは7分14秒というタイムを記録し、驚異的とされてきたが、9月4日に行われたテストでそれを大幅に更新。7分を切るラップが何度もあり、最終的には6分57秒というベストラップを記録したという。

このタイムはスポーツカーマガジン「sport auto」編集長のマルクス・シュリンク氏が、外部オブザーバーとして立ち会った公正なもので、車両の仕様はドライビングダイナミクスを高めるオプションの「ヴァイザッハパッケージ」と、「918 スパイダー」専用に開発されたミシュランの標準タイヤが装着されていた。

ポルシェAGの研究開発担当役員、ヴォルフガング・ハッツ氏は、「私達は『918 スパイダー』について大きな約束をしました。ドライビングプレジャー、効率性、パフォーマンスの見直しというものでしたが、その約束を果たすことができました」と語った。