歌手で声優の宍戸留美が、11日に日本テレビ系で放送された音楽バラエティ番組『1番ソングSHOW』(毎週水曜19:00~19:56)で20年ぶりのテレビ出演を果たし、制作スタッフに向けて感謝の言葉をつづった。

20年ぶりにテレビ出演を果たし、制作スタッフに向けて感謝の言葉をつづった宍戸留美

この日のテーマは「あなたが今一番見たい幻のアイドル大捜索SP.」。最近テレビに登場しないアイドルや、解散後に再結成したアイドル、今をときめくアイドルなど、視聴者が「今一番見たい」アイドルを特集する企画に宍戸は登場した。20年ぶりのテレビ出演となった宍戸が披露したのは、4thシングル「地球の危機」。放送後、自身のツイッターを更新した宍戸は「『地球の危機』を歌ってた時、クリス松村さんがニコニコしてくれていてとっても、楽しかった!w」とゲスト出演していたクリス松村の様子を伝えた。

また、宍戸のツイッターでは、放送前夜からファンを中心に「いよいよ放送」と大盛り上がり。6日付のブログでは「直前の緊張はなかったです」とリラックスして収録に臨んだことを伝えていた宍戸だったが、当日には「始まる前から私のTLが祭り状態で、緊張して吐きそう!! 39歳を締めくくる最高の思い出(笑)になりそうです」とつぶやき、放送後は「ご視聴ありがとうございました!! 今年一番緊張しました」と心境をつづった。

また、「私は90年代デビューなんだけど、この層にスポットは今まであまり当てられなかったから、これからは同期で活躍してる人たちが注目されるといいなと思います」と期待を寄せ、「TV、怖かったけど、愛溢(あふ)れる編集で感動しました。『1番ソングSHOW』のスタッフの皆さん、ありがとうございました」と感謝の言葉を贈った。

宍戸は今後、30代最後となるアルバム『Ruminescence(ルミネッセンス)』を11月13日にリリース。また、"14歳"という年齢にスポットをあて、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、桜井秀俊(真心ブラザーズ)、綾小路翔(氣志團)、中村中といった全12組のアーティストによるオムニバスインタビューブック『14歳II』(9月20日発売)に宍戸も参加するなど、今後の活動にも注目が集まる。

宍戸は1989年、ロッテ主催のアイドル発掘オーディション「ロッテCMアイドルは君だ」で、約8万5,000人の中から4代目グランプリを受賞。1990年に同社のCM出演ほか、CBSソニーから「コズミック ランデブー」で歌手デビューを果たした。「第9回メガロポリス音楽祭」で優秀新人賞を受賞すると、2年間で7枚のシングル、2枚のアルバムをリリース。しかし、その絶頂期ともいえる1992年に所属事務所との契約を解除したことが、各メディアでも取り上げられ話題となった。

そして1995年、アイドル時代の歌を聞いたプロデューサーからアニメ「ご近所物語」の声優オーディションの誘いを受け、見事に合格。主人公・幸田実果子の声と主題歌を担当した。その後、ライブ活動などを続けながら、声優としてのキャリアも重ねつつ、2006年には女優として映画『NANA』の坂上役で出演。2010年の5月9日、東京・下北沢で実施したデビュー20周年記念ライブの模様がUstreamで中継され、中継時間内の瞬間最大視聴率の世界一を記録した。