NHK連続テレビ小説の"ヒロイン・バトンタッチ"セレモニーが10日、NHK大阪放送局で行われ、現在放送中の『あまちゃん』主演の能年玲奈、9月30日よりスタートする『ごちそうさん』主演の杏が出席した。
セレモニーでは、それぞれのドラマに登場する食べ物でプレゼント交換を。杏がヒロイン・め以子が大切にしている"ぬか床"を、能年がヒロイン・アキの大好物でもある岩手県久慈市の郷土料理"まめぶ汁"を贈った。
「ごちそうさん」のテーマは"食"。能年にプレゼントした"ぬか床"は、劇中で使うために熟成させたぬかをお裾分けしたもので、ヒロインの家に代々受け継がれてきた家庭の味の象徴するものとして重要な役割を果たす。杏が「魂のこもったぬか床です。ぜひ、夏ばっぱと一緒に食べてください」と勧めるぬか漬けを口にした能年は「すごくおいしいです」とニッコリ。能年が「劇中では『甘いのかしょっぱいのかわからない微妙な食べ物』として出てくるんですけど、私はとてもおいしいと思います」と鍋から振る舞ったまめぶ汁を食べた杏は「不思議な味がするのかなと思ってたんですけど、すごくおいしいです。ごちそうさんでした」とドラマのタイトルをちゃっかり盛り込んだ感想で笑いを誘った。
先月1日に『あまちゃん』の撮影が終了してから1カ月。能年は「本当に体力が重要なんだなと思いました。100回前後できつくなってくるので、体力を温存して、出来上がってくるものを楽しみにして乗り越えてきました」と撮影を振り返り、「私は『あまちゃん』がいちファンとしても大好きで、この作品のヒロインになれたのが私にとって大事なこと。これから先、ずっと私の基盤になっていく、いつまでも特別なドラマになったと思います」と作品への思いを。さらに、気になる最終回については「最後まで笑顔で見られるドラマになっているので、みなさんに最終回の明るい朝を迎えていただけたらいいなと思っています」と話した。
そんな能年から「『ごちそうさん』でおいしい朝を届けてください」とエールを送られた杏は、「長い間、お疲れさまでした」と笑顔で労いの言葉を。「『あまちゃん』は日本に元気を与えていますが、『ごちそうさん』でまた違った元気をお届けできたら。明治から大正、昭和と、和食から洋食へと変わっていく時代のおいしいところを切り取ったドラマ。みなさんにお腹の空く朝を届けしたいと思っています」と3週間後に迫ったスタートに向け、意気込みを新たにしていた。