漫画誌『月刊コミック電撃大王』(アスキー・メディアワークス刊)で人気連載中の『よつばと!』10周年を記念した「よつばとダンボー展」が、9月16日まで東京・渋谷パルコPART1の3階パルコミュージアムにて開催中。貴重な原画やネーム、関連グッズ、「ダンボー」の等身大フィギュアなどが公開されている。
今回の展覧会は、あずまきよひこの人気漫画『よつばと!』の10周年を記念したもので。会場内には、作品の関連アイテムはもちろん、生原稿や作画資料、さらにはダンボーのフィギュアやグッズが一堂に展示される。ダンボーとは、綾瀬恵那と早坂みうらが夏休みの自由課題として作り出した段ボール製のロボット(着ぐるみ)で、主人公・小岩井よつばは本物のロボットと信じ込んでいる。作中では2回ほどしか登場していないダンボーだが、すでに『よつばと!』という作品自体の枠を飛び越え、人気がひとり歩きしてる感すらある人気キャラクターである。
会場入り口付近には、POPや紀伊國屋書店オリジナルブックカバー、カレンダーや付箋、フィギュアといった『よつばと!』関連商品を展示。また、一輪車やキックボード、くまのぬいぐるみ、みずでっぽうなど作画資料用のアイテムやラフスケッチなどが展示されている。中でも、あさぎ家の間取りや「ダンボー」の手や胴体がどのように収納されているかを確認できるラフスケッチはファン必見。ほかにも、13カ国語に翻訳されたコミックス(1巻)を展示するコーナーも。
会場中央のスペースには、本邦初公開となる原画や生原稿を展示。この生原稿にはコミックスに掲載されたもの以上の細かい情報が記載され、断ち切りより外のメモ書きやセリフ、原稿背面のメモなどが確認でき、一部の原稿にはスタッフによる解説も添えられている。また、思わず声を聞きたくなる「ジュラルミン」の鳴き声体験コーナーもあり。
原画や生原稿の展示コーナー。『よつばと!』10巻以降はデジタル作業なり、背景と人物が別々に描かれている原稿などを確認できる |
ジュラルミンの鳴き声体験コーナー。ジュラルミンを揺らすと「メェ~」と泣くギミックも再現されている |
会場最後のエリアには、2007年に発売され、ロングセラーのヒットとなった「リボルテック」シリーズから、サーボモータを配置することで首をふる、首をかしげるといったアクションが可能な「ロボダンボー」(79,800円)など、ダンボーの関連グッズが集結。
中でも注目は「よつばと! ダンボー プラキットシリーズ」を使用した改造作品コーナー。金やメタリックのカラーダンボーをはじめ、筋肉ムキムキの「中ノ人ナド居ナイ」ダンボー、キャストオフ ダンボーなど、コトブキヤスタッフが制作した個性的なダンボーが勢ぞろい。出口付近には、等身大のよつばとダンボーフィギュアの撮影コーナーが設置され、会場限定のエコバッグやパーカー、ぬいぐるみなどを購入できるグッズ販売コーナーもある。
なお、本展覧会に合わせて渋谷パルコ1・8Fの映画館「シネクイント」で、ダンボーが主人公のコマ撮りアニメ「Le Danboard」(ル・ダンボー)が9月13日まで上映。7Fにはコラボカフェ「YOTUBA&CAFE」もオープンしており、よつばの好物「ソーセージ丼」をはじめ、とーちゃん特製ナポリタン「ナポリタン目玉焼きのせ」、やんだが愛するバナナジュース、さらに900mlの「よつばの牛乳瓶」も限定販売されている。
(C)KIYOHIKO AZUMA / YOTUBA SUTAZIO