車両の企画、デザイン、設計などを手がけるモディーは、トヨタからの依頼を受け、キットカー「PIUS・ピウス」にカスタマイズを施したオリジナル仕様での供給を受託した。

「PIUS・ピウス」

「PIUS」は、自動車の基礎構造を理解する教材や、研究開発のベース車としての活用を目的としてモディーが開発した。サスペンション、ブレーキ、ステアリング装置は普通乗用車と同様の設計思想による構造を採用しており、動力は電気モーターとしている。次世代モビリティーの開発技術者育成にも活用されている。

モディーはかねてより、トヨタ向けに「PIUS」を活用した「組立・エンジニア体験」「試乗体験」のコンテンツを提供してきた。今回、トヨタの「MEGA WEB」が11月にリニューアルするのにともない、オリジナルの仕様で外装の一部変更を行い、運転席周りや内装も変更した「TOYOTAオリジナル PIUS」を供給することになった。

同モデルのボディーは、試乗での乗降を考慮してバッテリーの移設を行い、ボディーの左側面を下げている。内装は、「86(ハチロク)」などトヨタの市販車の部品を使い、差別化を図る予定。さらに、安全確保のため、運営者が非常時に無線で緊急停止する機能も設定する。当面は4台の「TOYOTAオリジナル PIUS」がコンテンツとして活用される予定。