人気アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するシャア・アズナブル役の池田秀一氏、アムロ・レイ役の古谷徹氏をゲストに招いた「ジオニックトヨタシャア専用オーリス発表記念スペシャルトークショー」が、8月31日~9月1日に千葉県・幕張メッセで開催中のイベント「キャラホビ 2013」内で行われた。
昨年の「キャラホビ 2012」会場でコンセプトカーとして発表され、大きな話題を呼んだシャア専用のモビルスーツ(MS)をモチーフにして開発された『シャア専用オーリス』。発表から1年の月日が流れ、ファンの要望に応える形で市販車として10月1日より限定900台が販売される。現在、全国の「ネッツトヨタ」各店で予約受付中。
この日のトークショーには池田氏と古谷氏に加え、『シャア専用オーリス』のデザインを担当し、自身も『ガンダム』の大ファンだというトヨタモデリスタインターナショナルの松本雅治氏も登場。『シャア専用オーリス』や、声優2人による『機動戦士ガンダム』の収録当時の様子を振り返った。
トークショーは、まず松本氏が『シャア専用オーリス』の特徴やこだわりについて解説する。会場を訪れたファンたちの興味を引いたのは、車体のデコレーションパーツはもちろんだが、内装に関する情報。停止時にはシャアのパイロットエンブレム、走行中はジオンのMSをイメージしたモノアイが表示されるSIIDと、新たに録り下ろしされた400以上のシャアの名台詞などの音声を収録する『シャア専用オーリスナビ「NSZT-62G」』への注目度が高く、2つについての発表では客席から驚きの声も上がっていた。
『シャア専用オーリス』に関する発表に続いて、行われた古谷氏と池田氏によるトークでは、『機動戦士ガンダム』の収録当時の話が飛び出すスペシャルなものに。古谷氏によると、収録スタジオ内では、連邦軍とジオン軍の声優はそれぞれ奥と手前に分かれ、ナレーションを担当していた永井一郎氏が真ん中という布陣で、放送中の古谷氏と池田氏の交流はそれほどなかったという。
また、お互いの第一印象について、池田氏は「ああ……『巨人の星』だな。とても真面目で実直な人だなと感じました」と話し、古谷氏は「池田さんは児童劇団の大先輩で、僕が子役でデビューした頃に、主役などを演じられる大先輩でした。だから凄い人と共演できるな、うれしいなと感じつつも、声優としては自分のほうが先輩。負けてらんないぞという思いもありましたよ」と当時のエピソードを披露した。
最後に古谷氏から「皆さんの応援で『シャア専用オーリス』を大ヒットさせてください。それがアムロ専用の開発に繋がり、『アナハイム・エレクトロニクス トヨタ』の設立に繋がるように(笑)。『シャア専用オーリス』は伊達じゃない!」と粋なアピール。そして、池田氏は「古谷さんが僕の気持ちを全て代弁してくださいました。来年、『ガンダム』は35年を迎えますが、僕も『シャア専用オーリス』に乗って、35周年を走り抜けたいと思います」と来年の『ガンダム』メモリアルイヤーへの展望を語り、満足気な表情を浮かべていた。
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