全国10カ所で順次開催されている「ニコニコ町会議全国ツアー2013」の第6回目が、8月25日に長崎県諫早市小長井町で開催された。今回の町会議は地元の夏祭り「こながいまつり」にて併催されたもので、来場者は例年の3.5倍となる7,000人を記録。さらに、イベントの模様はニコニコ生放送の3番組で中継され、全番組の合計視聴者は約17万人にのぼるなど、大盛況を呈した。

会場の様子

「ニコニコ町会議」は、4月27日・28日に幕張メッセで開催された巨大イベント「ニコニコ超会議2」の地方版として、全国各地で開催される移動式文化祭。第5回の開催地となった長崎県諫早市小長井町は、諫早市、多良見町、森山町、飯盛町、高来町が合併して2005年に誕生した人口14万人の町で、県下最大の穀倉地帯を持つことでも有名となっている。

イベント当日はあいにくの雨模様で開催が危ぶまれたが、会場を小長井文化ホールに移して無事決行。オープニングには小長井振興会会長の川本善英氏が、ゆるキャラの「がんばくん」「らんばちゃん」と共に登場し、「長崎には来年国体があり、7つの競技が開催されます。ぜひ国体の方にもおいでいただきたい」と、来年開催予定である国体をPRした。

オープニングに登場した小長井振興会会長の川本善英氏

その後は恒例となったテープカットを行い、いよいよ町会議がスタート。今回も会場には様々なブースが設置され、ニコニコ動画の著名ユーザーが多くのお客さんを集めていた。たとえば「描いてみた」ブースでは、絵師のせらみかるが来場者数百人分もの似顔絵を巨大なボードに描き、「ゲーム実況」ブースでは、人気実況チーム「最終兵器俺達」からこーすけとひら、そしてマインクラフト実況でおなじみのHakase、赤石先生が登場して、生実況プレイを披露。軽妙なトークで会場を盛り上げていた。

「描いてみた」ブース(左)と「ゲーム実況」ブースの様子

さらに会場外ではニコニコユーザーのマッスル宮崎が地元の行事であるスラ引きに挑戦。重さ約1トンもの石を地元の住民らと協力して動かし、喝采を浴びていた。

地元住民らとスラ引きに挑戦するマッスル宮崎

一方のメインステージでは、やはりこちらも恒例となった来場者参加型イベント「町ニコニコのど自慢」や「踊ってみた発表」が大きな盛り上がりを見せた。特にのど自慢では、生放送を通じて好きな相手に告白する男性も登場し、会場とニコ生コメントが一体となってエールを送っていた。

そんな中、登場したのは「演奏してみた」からくちぶえ村の村長と雄大。この日急遽決まったという口笛と歌声のセッションで名曲「君をのせて」を披露し、大きな拍手を浴びていた。また、踊り手の仮面ライアー217、れいちぇる、さっちゃそらによる来場者参加型の「踊ってみた」レッスンと発表会や、歌い手のあうも参加してのアニソン『Butter-Fly』大合唱など、来場したお客さんと出演者が一つになれる企画が多数行われ、会場もニコ生コメントも大盛り上がりとなっていた。

口笛と歌声による「君をのせて」や、「Butter-Fly」の大合唱などで会場はヒートアップ

来場者参加型の「踊ってみた」レッスン(左)と発表会(右)

このほか、町自慢コーナーでは、有志が登壇してカニやアスパラ、菜種油などの地元の特産品をアピール。さらに、毎回恒例の「あるあるネタ」コーナーでは、「免許取りたてで最初に行くのは稲佐山」「お盆はお墓で花火。これ、長崎では常識」「長崎VS佐世保」といったネタが登場し、会場からは歓声と笑い声が沸き起こっていた。また、ドグマ風見による「シャコ獲り」チャレンジのVTRも公開され、やはり地元ユーザーに大好評だった。

地元の特産品が紹介された「町自慢コーナー」

町会議恒例の「あるあるネタ」コーナー

ドグマ風見による「シャコ獲り」チャレンジ

エンディングでは小長井振興会副会長の森和明氏が登場し、「朝からものすごい雨の中、よくぞきてくれたという感じです。こんなに人が集まったのは35年前の盆踊り以来じゃないかと。ニコニコ動画さんとコラボさせていただき、こんなにたくさんの人と出会うことができました。ぜひまた小長井に足を運んでいただき、できればこのまま住んでもらえるともっと嬉しいです(笑)」などとコメント。あいにくの空模様により屋内での開催となった町会議だが、これまでの町会議に負けない盛り上がりで幕を閉じた。

大盛り上がりのエンディング