マツダは27日、グローバルにおける「SKYACTIV技術」搭載車の販売拡大に対応するため、本社のエンジン工場(広島市南区)における「SKYACTIV-G」と「SKYACTIV-D」の年間生産能力を、2014年末までに現在の80万基から100万基に増強すると発表した。

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」など、「SKYACTIV技術」を全面採用した新世代商品第1弾「CX-5」

この取り組みでは、既存のエンジン工場内に汎用性の高いエンジン機械加工ラインを新設するとともに、これまで直列4気筒エンジン(MZR1.8~2.5L)専用であった組立ラインを、「SKYACTIV技術」のエンジンも混流できるように改造する。

生産能力の増強について、マツダの菖蒲田清孝常務執行役員(グローバル生産・グローバル物流担当、技術本部長)は「『SKYACTIV技術』搭載車の販売は、着実に増加しており、供給体制のさらなる強化を図るべく、生産能力の増強を決定しました。マツダは、一人でも多くのお客様に『SKYACTIV技術』搭載車をお届けするとともに、世界中のお客様に走る歓びと優れた環境安全性能を体感いただけるよう、引き続き取り組んでまいります」とコメントしている。

同社は、2016年3月期までにグローバル販売台数を170万台とし、うち「SKYACTIV技術」搭載車比率を80%にする計画であり、生産体制の強化を推進している。現在「SKYACTIV技術」のエンジンの生産は本社工場のほか、2013年6月に長安フォードマツダエンジン有限公司(中国)でも開始。また、2013年度第4四半期にはMazda Motor Manufacturing de Mexico S.A. de C.V.(メキシコ)でも生産を開始する予定。