そのテカリが女性を遠ざけている!?

男性の肌悩みで多いのが、顔のテカリやベタつき。更に40代になると、テカリがギラついてきた、という悩みも出てくる。特に夏は、スマホにベッタリついた皮脂汚れを見るたびにため息が……。自分のテカリやギラつきを、女性が嫌悪しているのでは!?と気にしてしまう男性もいるようだ。

脂肪分の過剰摂取と粗いキメが原因

皮脂は、男性ホルモンが皮脂腺を刺激することによって分泌される。これは男女ともに同じ。男性ホルモンは加齢によって徐々に少なくなるので、40代でテカリを気にする男性は、それだけ若いと言えるだろう。

ただ、テカリを通り越して顔がギラついてきたら、今度は清潔感に問題が生じてしまう。脂肪分の多い食品は、皮脂分泌を盛んにする作用がある。仕事の責任が重圧になり、外食が続きがちな40代は、脂肪分の取り過ぎで顔がギラついてしまうのかもしれない。

また、某化粧品メーカー調べによると、肌のキメがギラつきに関与しているという報告もある。特に40代になると、男性の肌のキメは粗くなる傾向がある。キメが粗くなると、肌表面の細かい光の散乱がなくなり、鏡のように光が正反射する。すると、顔の脂がピカーッ!とギラついた印象になってしまう。

夏は冬より皮脂分泌が活発になるので、40代男性のギラつきはますます目立つかもしれない。すると、皮脂テカを嫌う女性たちから「きちんと洗顔していない人なのかも!?」という、あらぬ疑いをかけられてしまう場合も……。

皮脂分泌を抑えるビタミンB2とB6

皮膚科医の中には、ニキビやテカリが激しい人にビタミンB群を処方する人もいる。特にビタミンB2とB6には、皮脂分泌を抑える作用があると言われている。ギラつきが気になるなら、ビタミンB2とB6を意識的にとるといいだろう。

また、ビタミンB群とともに、キメを整えるビタミンCを一緒に処方することも多い。ビタミンCは色素沈着を防ぎ、肌のコラーゲン産生を促す作用がある。ビタミンCは赤ピーマンや黄ピーマン、アセロラジュースやパセリなどに多く含まれている。キメが粗くなりがちな40代男性は、付け合わせのパセリも残さず食べるようにしよう。

資質が多いもの、B2やB6が多いものをチェック

洗顔料をきちんと泡立てる

男性は洗顔料を泡立てず、そのまま肌につけてゴシゴシ洗いする人が多い。泡立つタイプの洗顔料は、泡立った状態でこそ、皮脂汚れが落ちる処方になっている。泡立てず、洗顔料をそのまま肌につけてしまうと、汚れがきちんと落ちないのでテカリはそのまま。また、洗顔料の成分が濃すぎて刺激になってしまう場合もある。

水はペットボトルのキャップ3杯分

簡単に泡立てる方法として、まず、適量の洗顔料をのせた手のひらを、おわんのようにくぼませる。そこに水を加え、反対側の指を茶せんのように立てて、洗顔料をシャカシャカと手早く泡立てる。更に水を加えて泡立てると、キメ細かいふんわり泡が出来上がる。水は3回に分けて加えるのがベスト。1回分の水の量は、ペットボトルのキャップ1杯分が目安だ。

手がフィットしないTゾーンに注意

手のひらで顔を覆ってみよう。目もとや頬といった、骨格の低い部分に手がフィットするはずだ。人は手がフィットするところばかり洗うクセがあるため、額や鼻すじ、アゴ先といった、皮脂分泌が活発なTゾーンの汚れがきちんと落ちていない可能性がある。洗顔はTゾーンを意識して洗うようにしよう。下唇の下のザラザラした部分も忘れないように。

ギラつく肌のカギはうるおいにあり!

「テカリを抑えるには、とにかく乾いていればいい」なんて思ってはいないだろうか。実は、油分と水分のバランスが整っていると、サラサラとしたうるおい肌状態になる。例えば水分が少ないと皮脂比率が大きくなり、ギラついてしまう。ギラつく皮脂には水分を与えるようにしよう。

午後、肌がギラついてきたなと思ったら、アルコールの入っていない保湿化粧水をたっぷり含ませたコットンで、パタパタと肌をパッティング。すると、皮脂と水分が混ざり合い、すっきりうるおった肌が長続きする。

その際、コットンでゴシゴシ擦るのはNG。肌は叩(たた)くなどの垂直の刺激には強いが、擦るという横の刺激に弱い傾向がある。化粧水を含んだコットンは外出用に個別包装されたタイプもあるため、携帯してみるのもいいだろう。

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