2013年の1ドルアフタヌーンティーは「トーマス・ピンク」で統一

香港の表参道とも言われる、香港一の高級ショッピングエリア・チムサアチョイ。ここの表参道ヒルズのようなハーバーシティショッピングモールの向かい、DFSの隣にあるイギリス系のホテル「ザ・ランガム・香港」では、毎年6月10日にとあるパーティが開催される。

ホテルがプチテーマパークに!

この6月1日というのは、1865年にロンドンのランガムホテルが初めてアフタヌーンティーを提供した記念日。当時のフルセット料金1シリング6ペンスを、現在の価格に換算すると1ドル。ということで、毎年この日のみ1ドルでアフタヌーンティーが楽しめるというわけだ。とはいえ、1ドルという安さだけがこのパーティの魅力ではない。毎年テーマを決めて、ホテルのラウンジ全体がテーマパークのようになるのだ。

このアフタヌーンティーに参加するには、「あなたが6月1日にアフタヌーンティーをしたい理由は?」を作文にして応募しなければならない。例年、家族や恋人、大切な人と過ごしたい思いを込めた作文が、約5,000通も集まるそう。しかし、当日用意されている座席は、わずか50席のみ。100分の1の確率ということになる。

ピンク志向でアリスのティーパーティ

そんな応募者を迎える演出も徹底している。今年の6月10日のテーマは「ピンク志向」。イギリスの高級シャツブランド「トーマス・ピンク」とコラボしてピンク色で統一。ウェルカムカードなどの小物から何とお菓子の色まで、すべてトーマス・ピンクのベビーピンクをほどこし、会場全体を“アリスのティーパーティ”みたいな装飾にしたという。会場では、トーマスピンクの2013年コレクションのファッションに身を包んだモデルたちも登場した。

2010年は1865年当時の舞踏会がテーマ。プロのダンサーがワルツを披露した

1ドルという破格のパーティーだが、そのコンセプトやメニューは可憐過ぎる!

通常も「眠れる森の美女」と「美女と野獣」

とはいえ、「来年の6月まで待てない!」という人もいるだろう。同ホテルでは通常メニューにおいても、こだわりのコンセプトが設けられている。ホテルのラウンジ「パームコート」で楽しめるのが「眠れる森の美女」と「美女と野獣」、更にキッズメニューの「プリンスアンドプリンセス」など、メニューのネーミングからして秀逸だ。

そもそもホテルのテーマカラーがベビーピンクのため、ローズヒップやピンクローズなどが入ったオリジナルティー「Palm Court Exotic Blend」からマカロンなどのお菓子まで、ピンクの世界にどっぷりつかれるようになっている。

ラウンジ「パームコート」の様子。中央にはピンクづくしのマカロンが用意されている

「美女と野獣」。「眠れる森の美女」よりチョコを使ったものが多い

また、通常では2段トレーが多いところ、ここでは3段トレーで多種多様のケーキやサンドウィッチが味わえる。華やかさのみならず、お得な気分も楽しめるのがうれしい。加えて、某老舗ホテルのように1時間も並ぶこともない。質・サービス・快適性という点から見ても、“穴場的なアフタヌーンティー”にピッタリな場所といえるだろう。

●information
The Langham, Hong Kong
料金 1泊3,100香港ドル(約3万9,680円)+10%サービス料~

アフタヌーンティー 1人218香港ドル(約2,790円)、2人398香港ドル(約5,090円)、子供1人98香港ドル(約1,250円) +10%サービス料~
営業時間 平日15:00-17:30 土日祝:14:15-16:15、16:30-18:30

※2014年の1ドルアフタヌーンティーの内容は未定。詳しくはHPなどで発表予定