あなたは痛い女? ほっとけない女?

男性が「放っておけない女性のことが気になる」というのはよく聞く話。その対極に、何をしても放っておかれてしまう、"痛い女"が存在します。放っておけない女性と痛い女の境界線はどこにあるのでしょうか。

境界線はあざとさや自己顕示欲

それは、言動に「私ってこんなにか弱い女なの、だから守って、もっとかまって」というあざとさやイヤらしい自己顕示欲が見え隠れしているか否か、ではないでしょうか。

普段何気なく生活していると忘れがちですが、人間には「察する」能力が備わっています。言葉や態度であからさまに表現していなくても、何となく相手の感情を察知できる力が人にはあるのです。その察する能力を無意識に発揮して、男性は放っておけない女性と痛い女を区別している、という理屈です。

例えば仕事でミスをした時。他人も仕事中だということを忘れて大げさに嘆き、あえて男性社員に助けを求めるのは痛い女です。そこには「ねえ私、誰かが見ていてくれないとダメなの、もっとかまって」というイヤらしい自己顕示欲が透けて見えます。イチ社会人であるにも関わらず、自分の仕事に責任を持つという冷静さも欠けているため、仕事熱心な男性には、痛い女としか映りません。

放っておけない女性はその真逆。他人に迷惑をかけないよう、同僚や上司に報告をしつつも、あわてず騒がず、全力かつ必死に対処します。男女ともに、何かを頑張る人が好きですよね。男性はその頑張る姿を「偶然」見て、助けてあげようかな→何となく放っておけないな、となるわけです。

作戦を立ててもほっとけない女にはなれない

痛い女がついしてしまう、「私ってイイ女」エピソードも同様。家庭的な自分、モテる自分、ナンパされた自分話は、「だから私はいかが?」というあざとい売り込みにしかなりません。しかも、自分で話せば話した分だけ痛い女に成り下がることに気づいていないからこそ、そこから脱却することもできない。

本当に家庭的でモテる女性は、その事実を自分の口から言わないもの。その、言わなくても雰囲気ににじみ出るイイ女オーラに男性は引きつけられ、気になってしまい、放っておくことができなくなるものなのです。「自分の評価は自分ではなく他人が決めるもの」という賢さを持ち合わせているともいえます。

つまり、「放っておけない女性」には、作戦を立ててもなれないということ。あざとさや自己顕示欲は人間なら誰しも持っている性質ではありますが、食いついてほしい時に男性からなぜか放っておかれた経験がある女性は、一度、放っておけない自分を自己演出するのはやめてみてはいかがでしょうか。素直なアナタを「偶然」見て、放っておけないと感じてくれる男性が現れるかもしれませんよ。

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。