海外ドラマ『私立探偵ヴァルグ2』のプレミア試写会が12日、東京・港区のノルウェー大使館で行なわれ、日本語吹き替え版の声優を務めた東地宏樹、塾一久、石田嘉代が出席した。

左から、石田嘉代、東地宏樹、塾一久

同作は、グンナル・ストーレセンの小説シリーズが原作のミステリードラマで、ノルウェーで2007年から2012年に2シーズンに渡って放送された作品。児童福祉施設で働いた過去がある謎めいた私立探偵のヴァルグ(トロン・エスペン・セイム)が、多民族国家・ノルウェーの社会情勢を背景にした事件に挑む――というストーリーで、2008年に本国で放送された2エピソードをWOWOWで27日14時から放送予定。

主人公ヴァルグの声優を務めた東地は「映像がグレーな感じで、その雰囲気と一匹狼のヴァルグがピッタリ。ノルウェーの人たちの表情も物憂げで印象的です」とアピールし、弁護士・アンナ役の石田は「人間の会話や距離感がとても生々しく描かれてるので、その雰囲気を壊さないように意識しました」とアフレコを振り返った。また、この日63歳の誕生日を迎えたハムレ警部役の塾は、「大使館で話す事が出来て一生の思い出になりました」と上機嫌で、「ヴァルグとハムレは仲が良いんだが悪いんだか不思議な関係。ヒューマンドラマが複雑でとっても面白いドラマです!」と自信を持ってPRした。

普段は日本語吹き替えの原作のほとんどが英語作品ということで、東地が「人の名前が難しくて、結構厳しかった。まず、名前のチェックからやってましたが、言えてるかどうか分からない」と慣れないノルウェー語に苦労した事を明かすと、塾も「馴染みが無いので、分かる言葉が一つも無かった。ちょっとでもタイミングがずれると、どこをやってるのか分からなくて……」と吐露。一方、紅一点の石田は「ノルウェーの人たちは、みんな背が高くてスラッとしてる。ヴァルグも本当に顔が小さくて足が長くてカッコイイいんです!」と北欧男性の魅力を熱弁していた。