ガヴァルニ『ラ・モード』より/1831年 (C)Nao Kashima(NOEMA Inc.)All Rights Reserved.

練馬区立美術館は14日~9月8日、「鹿島茂コレクション3 モダン・パリの装い 19世紀から20世紀初頭のファッション・プレート」を開催する。

19世紀から20世紀初頭のファッションイラストの版画を紹介

鹿島茂氏(フランス文学者、明治大学国際日本学部教授)は、執筆活動のみならず、膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られる。同館では、その愛蔵コレクションを連続して紹介する展覧会を開催。第1回目は19世紀フランスを代表する挿絵画家J.J.グランヴィルを取り上げ、第2回目は、共にフランス・ナント出身のアール・デコを代表するアーティスト、ジョルジュ・バルビエとジャン=エミール・ラブルールを紹介した。   

第3回にあたる同展では、19世紀から20世紀初頭のアール・デコの時代までに描かれたファッション・プレート(ファッションイラストの版画)を紹介し、それぞれの時代の流行のファッションから、華やかな女性の装いを展覧する。

シャルル・マルタン『モード・エ・マニエール・ドージュルデュイ』より/1913年 (C)Nao Kashima(NOEMA Inc.)All Rights Reserved.

また、モード以外の仕事から、フランス史に名を遺した高貴な身分の女性たちの装いや地方の伝統的衣裳、様々な階級、職業別の装いなどの風俗描写、文学作品の豊かな世界観を再現したエレガントな挿絵を通して、フランス近代の熟達したイラストレーションの世界を披露する。

併せて、京都服飾文化研究財団の貴重なコレクションより、同時代を代表する華麗な衣裳を展示、 描かれた衣裳と実際の衣裳を見比べることで、より立体的に当時のパリの装いを楽しむと同時に、 モダン・パリの雰囲気を体感できる機会となるという。

開催日時は、7月14日~9月8日 10時~18時(入館は17時30分まで)。会場は、練馬区立美術館(東京都練馬区貫井1-36-16)。休館日は、月曜日(ただし7月15日は開館、翌日休館)。観覧料は、一般500円、高大学生および65~74歳300円、中学生以下および75歳以上無料。その他、詳細は同館Webページを参照のこと。