NEXCO東日本は東北自動車道「羽生パーキングエリア・上り線(埼玉県羽生市)」を、「鬼平犯科帳」の世界観を中心とした「鬼平江戸処」にリニューアルすることを発表した。2013年12月のオープンを目指す。
コンセプトは「温故知新」
同社は、テーマで統一された世界観をエリア全体で表現する「テーマ型エリア」を展開している。同PAは、関越自動車道 寄居PA・上り線(埼玉県深谷市)の「寄居 星の王子様パーキングエリア」に続く第2弾となる。
今回は「温故知新」をコンセプトに、江戸の世界観を故・池波正太郎氏の「鬼平犯科帳」とコラボレーションして、表現する。施設名称は「鬼平江戸処」で、これは「鬼平犯科帳」と「江戸」を組み合わせた名称とのこと。
町人文化の花開く江戸を再現
同PAでは、鬼平こと長谷川平蔵宣似(のぶため)が生まれた1745年から、町人文化の花開いた文政時代までの江戸を表現している。日本橋大店が立ち並ぶ大通りなど、江戸の町並みを再現するとともに、暖簾の色合いや看板のデザインにもこだわった。江戸の雰囲気を出す街の明るさや音を朝、昼、夜で変える演出も施す予定だという。
高速道路初出店の老舗も
食事所には、江戸時代から続く老舗や江戸の味を守り続ける名店が出店する。特に、鶏を使った料理の「玉ひで」と"元祖くず餅の店"として知られる「船橋屋」は、高速道路初出店となる。「玉ひで」は「鬼平犯科帳」に登場する軍鶏料理屋「五鉄(ごてつ)」のモデルになったと言われており、現在、同PA限定のオリジナルメニューを開発している。
そのほかにも、同PAは「江戸の屋台感覚」としてビジネスなどで立ち寄る利用者向けに、安くて手軽な江戸のどんぶりを再現する予定とのこと。