映画『舞妓はレディ』の製作発表記者会見が9日、埼玉県川口市のオープンセット内で行われ、キャストの上白石萌音、長谷川博己、富司純子と周防正行監督が出席した。
映画『舞妓はレディ』は、周防監督が約20年前から温めていた企画で、京都の舞妓をテーマにしたエンターテインメント作品。舞妓がたった1人しかいない花街のお茶屋・万寿楽に、舞妓になりたいと懇願する少女・春子(上白石)が訪ねて来る。万寿楽の馴染みの旦那で言語学者の"センセ"こと京野(長谷川)の助けもあり、晴れて仕込みになった春子は、厳しい花街のしきたりや唄や舞踊の稽古、慣れない言葉遣いに戸惑いながらも成長していく――というストーリーで、映画は今秋公開予定。
約5カ月をかけて製作されたオープンセットの花街に舞妓姿で登場した上白石は、10人の芸妓と共に踊りを披露し、「うちも素敵な舞妓さんになるさかいに、楽しみにしておくれやす。おおきに~」と京言葉であいさつ。オーディションで約800人の中から主演に抜擢された上白石は、「日本舞踊、鳴り物、方言を勉強しました。日本舞踊は撮影が終わっても続けたいです」と話し、「毎日ずっと笑ってて楽しい。私も春子も共に成長出来るように頑張りたい」と撮影への意気込みを。劇中では、"センセ"役の長谷川に淡い恋心を抱くが「こんな素敵な先生がいたら、褒めてもらうために頑張ります!」と笑顔を見せると、長谷川は「おおきに~」と照れ笑いで返していた。
また、「お茶屋の世界をファンタジーとして捉えた作品」とPRした周防監督は、そんな上白石の様子に「そつのない子。撮影でたくさんの経験をして、出来の良い娘になりました」と感慨深げで、演技についても「イメージをはるかに超えてて、僕の方が助けてもらってる。出会いに感謝してます」と大絶賛。同作には、周防監督の妻で女優の草刈民代が姐さん芸妓として出演しており、女将役の富司が「草刈さんとのラブラブっぷりに当てられっぱなしでした」と暴露すると、周防監督は「そんな事無いよ~」と大照れ。続けて、富司が劇中で歌に挑戦している話題になると、周防監督は「企画段階から思い描いてたキャストが富司さんだったので、オファーした時は告白の返事を待つみたいな心境でドキドキした。可愛いから楽しみにしてて」とニヤけ顔を浮かべていた。