俳優の佐藤健主演で2012年に公開され、興行収入30.1億円を記録した映画『るろうに剣心』の続編が、2部作連続で公開されることが決定し、佐藤が演じた主人公・緋村剣心の宿敵・志々雄真実を藤原竜也が演じることが2日、明らかになった。

緋村剣心(右上)を演じる佐藤健(左上)とその宿敵・志々雄真実(右下)を演じる藤原竜也

原作は、1994年から1999年まで漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載され、累計5,000万部を超えた人気コミック。かつて人斬り抜刀斎として恐れられていた緋村剣心が、明治維新後に「不殺(ころさず)」の誓いをたて、日本中を流浪しながらさまざまな仲間や宿敵と出会っていく物語で、昨年公開された映画では、原作におけるニセ抜刀斎騒動と観柳邸突入までのエピソードが描かれた。

その続編となる『るろうに剣心 京都大火編』(前編)と『るろうに剣心 伝説の最期編』(後編)では、日本制圧をもくろむ新たな敵が待ち受ける京都が舞台。大友啓史監督が引き続きメガホンを取り、長編ならではの緻密な物語設定で、主人公の心情の変化までを繊細に描写する。キャスト陣は前作同様、佐藤をはじめ、武井咲、蒼井優、青木崇高、江口洋介らも出演。そして今回、剣心の後継者であるにも関わらず、最大の敵となる宿敵・志々雄真実役を藤原竜也が演じる。公開は2014年夏を予定。

引き続き主演を務める佐藤は、「もう一度剣心を演じることができる幸せと、さらなる大きなハードルを越えなければいけないプレッシャーを感じ、気が引き締まる思いです」と胸の内を明かし、「ただ、せっかくやらせていただけるのなら、前作を超えるものをつくらないと意味がないし、原作ファンの方にも納得していただけるものをつくれないと、この映画を撮る資格がないと思います」とコメント。「とにかく監督を信じ、原作の魂をくんで丁寧に剣心を演じ、そして前作を超えるスケールアップしたアクションに挑戦したいと思っています」と同作にかける思いを熱く語っていた。

一方、4月に公開された『藁の楯 わらのたて』に続いて、史上最強の悪役に挑む藤原は、「自分も剣心世代として子供の頃アニメを通じて見ていましたが、今回まさか志々雄役のオファーをいただくなんて思ってもいませんでした」と信じられなかった様子。「原作の中でも最も人気のあるキャラクターだと思いますし演じさせていただくにあたりもちろん色んな意見があると思いますが一生懸命取り組みたいと思います」と語り、「『藁の楯』に引き続き悪役を楽しみ、全うできればと思います」と意気込んでいた。