女優の原田知世が、映画『ペコロスの母に会いに行く』(11月公開)に出演し、女優で姉の貴和子と20年ぶりに共演することが17日、明らかになった。
同作は、岡野雄一の同名漫画を原作に、グループホームで暮らす89歳の認知症の母と雄一とのおかしくも切ない日常を描いた。岩松了が主人公・ゆういちを、赤木春恵が母・みつえを演じ、W主演の2人は本作が初の主演作となった。原作は昨年1月に自費出版され、5月にFacebook上に応援ページが開設されると同時に、一気に注目が集まり、映画化が決定。同年7月には西日本新聞社からも出版され、16万部を突破した。
原田貴和子が演じるのは、若かりし頃の母・みつえで、知世はその友人・ちえこを演じる。幼なじみの2人は、引っ越しを機に離れ離れになったものの、時がたち、長崎市内の歓楽街で思いもかけない形で再会することになる。原田姉妹は、映画『私をスキーに連れてって』(1987年)、『結婚』(1993年)以来20年ぶり、3回目の共演となった。
知世はその役柄について、「2人の友情はとても深いものでした。離れていてもずっと互いの気持ちは近くにあり、それが心の支えとなって、懸命に生きてこられたのだと思います」と説明。「どんなことがあっても生き抜いていくことの大切さや命の尊さを、 あらためて感じました」と振り返り、また、自身の故郷でもある長崎を舞台にした作品であることから「長崎で生まれたこの作品に参加できたことをとても幸せに思います」と感謝の気持ちを語っていた。
(C)2013『ペコロスの母に会いに行く』製作委員会