映画『二流小説家 シリアリスト』の初日舞台あいさつが15日、東京・丸の内TOEI1で行われ、上川隆也、武田真治、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、伊武雅刀、主題歌「手紙」を歌った泉沙世子が登壇した。

左から、片瀬那奈、上川隆也、武田真治

原作は、日本の海外ミステリーのランキングで史上初の三冠に輝いた、デイヴィッド・ゴードンのミステリー小説。売れない小説家の赤羽一兵(上川隆也)は、連続猟奇殺人事件を犯した死刑囚の呉井大悟(武田真治)から、告白本の執筆を依頼される。一流になれるチャンスだと目論み、赤羽はその仕事を引き受けるが、本の執筆のために取材をした女性たちが、なぜか12年前の呉井の犯行と同じ手口で、次々と殺されていく!

最初に上川は、気合十分の初主演映画について、「1つ1つ、1カット1カットを大事に作ってきた作品です。みなさんから拍手をいただいて、急に心拍数が上がっております」と紅潮しながらあいさつ。劇中で、赤羽と対峙する連続殺人鬼役を演じた武田は「死刑囚でありながら、熱狂的な信者を持つという猟奇的な役を、限られた空間でやるというのは挑戦でした」と語った。また、武田は「上川さんは、僕から最大限の演技を引き出してくれました」と熱烈に感謝しながら、完成披露記者会見と同様に、上川への溢れる思いを訴えかけた。武田が「他の人と話をしているのを見て、嫉妬をする自分がいました」と告白すると、上川は「それがいけない!」とタジタジの様子。

武田はさらに「この後、新宿バルト9での舞台あいさつがありますが、あそこって有名なところですよね。何かあるんでしょうか?」と、さりげなく新宿二丁目について触れ、会場は大ウケ。上川はひたすら「違う違う!」と狼狽しながら、ふたりの怪しい関係性を全否定!? その後、武田は「僕からでいいですか?」と照れながら、上川にバラの花束を渡した。上川は「こんなに笑いの中で花束をもらったのは初めての体験です。初主演の良い思い出をちょうだいしたと思いますが、みなさん、誤解のないように!」とコメントし、会場は爆笑の渦に包まれた。

最後に、上川は「この作品をみなさんの手元に届けられたことことをありがたく思います。エンターテイメントなので、楽しんでいただければ、これにまさる喜びはありません」と、力強く舞台あいさつを締めくくった。