女優の能年玲奈が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行なわれた、連続テレビ小説『あまちゃん』東京編の完成披露試写会に出席した。
能年演じるヒロインの天野アキが、北三陸で海女修行を続けるうちに地元アイドルとなった同作前半の北三陸編。24日から放送予定の東京編は、町に潜伏していた芸能事務所社員の水口琢磨(松田龍平)に、47都道府県の地元アイドルを集めたアイドルグループ・GMT47のメンバーとしてスカウトされたアキが上京することを決意。親友・ユイ(橋本愛)の上京が叶わず、1人ぼっちのアキだったが、メンバーたちと励まし合いながらデビューを目指して奮闘する――というストーリーで、母・春子(小泉今日子)の過去エピソードや北三陸の人間ドラマも同時に描かれる。
可愛らしいワンピース姿で登場した能年は「今までと全く違う人たちと出会います。楽しんで観て頂けたらうれしいです」とあいさつし、「観てるよって声を聞くと、みなさんに支えられてるんだなぁと。これからも元気でおバカなアキちゃんを演じたい」とドラマ後半への意気込みを。「アキちゃんは感情で動く子。落ち込んだりもするけど、自分がやりたい事に対してどんどん頑固になって、感情も表に出せるようになった」とアキの成長を語った能年は、「私も『あまちゃん』の大ファン。撮影が大変なので、家で観てリフレッシュしてます」とにっこり。驚いた時に言う北三陸の方言"じぇじぇじぇ!"が気に入っていると話す能年に、報道陣が"じぇじぇじぇ!"のポーズをお願いすると、ノリノリでビックリ顔を浮かべて笑いを誘った。
前半の"海女修行"とは全く違う"アイドル修行"に奮闘する能年。「中学時代にバンドを組んでいたので歌は抵抗ない。歌って踊るのは難しいけど面白いです」と新たな挑戦にワクワクで、「ももいろクローバーZさんや小泉今日子さん、薬師丸ひろ子さんを見てアイドルを研究しました」と笑顔で告白。東京編では、アキが憧れる女優で後に付き人をすることになる鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子が登場するが、自身の憧れのアイドルも薬師丸だと明かした能年は「友だちみたいにタメ口で喋ってるので、ハラハラしながらも段々楽しくなってきました。役者魂を勉強させてもらってます」と思わぬ共演に大喜び。また、GMT47と一緒に寮生活を送るマネジャー・水口役の松田について「最初は本当に怪しくてクールな方な印象だったけど、話したら気さくで面白い方」と語り、「これ言っていいのかな?ラスカルに似てるって思いました」といたずらっぽい笑みを浮かべていた。