世のお父さんたちをスーパーの豆腐売り場へ走らせたジオン驚異のコラボフードであり、一躍ヒット商品となった2012年3月の「ザクとうふ」と、2012年10月の「ズゴックとうふ」。相模屋食料が、人気アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツを豆腐化して販売した驚くべき商品である。今回マイナビニュースでは、男女1,000名に「これに続く第三弾が出るとしたら?」という読者アンケートを実施したので、その結果とともに、来るべき第三の新型を予想してみたい。

ジオン驚異のコラボフードととして一躍ヒット商品となった2012年3月発売の「ザクとうふ」

Q.「ザクとうふ」「ズゴックとうふ」に続き、豆腐化されそうなモビルスーツ、モビルアーマーは?

1位:シャア専用ザク 27.9%
2位:旧ザク(ザクI) 17.1%
3位:ガンダム 16.3%
4位:シャア専用ズゴック 8.8%
5位:ドム 7.9%
6位:グフ 7.0%
7位:シャア専用ゲルググ 5.2%
8位:ガンタンク 4.6%
9位:エルメス 3.8%
10位:アッガイ 3.2%

なるほど、やはりシャア専用機の予想が多い。3機合計で41.9%はさすがの人気。確かに相模屋食料の商品発表会では皆勤賞のシャア役・池田秀一氏も「そろそろ赤いのを……」と希望しているし、ニーズは非常に高い。この予想アンケートは広く一般から募集したものなので、あまりマニアックな回答は来ていない、というのも一因だろう。しかし、グフやガンダム、ガンタンクもそうだが豆腐で成形するのが難しいブレードアンテナをどうするのか? 「ザクとうふ」の限定版に封入されたヒートホークスプーンのように付属品にできないこともないが……逆にシャア専用ズゴックは楽だが、ザクより先にズゴックでいいの? と思わなくもない。

3位のガンダムは間違いなく売れるだろうし、連邦機を出すことでザク、ズゴックとあわせて戦闘シーンのジオラマが作れるのは魅力的だ。しかしジオン派である相模屋食料・鳥越淳司社長の頭の中には"とうふ化した場合の一番カッコイイガンダムのアングルがイメージされていない"可能性が大きい。そんなの考えるヒマがあったらジオン機のことを考える、そういう人なのよね。

現実的な予想として旧ザク(ザクI)、ドム、アッガイ、ザクレロあたりは作りやすそうだ。ザク、ズゴックときて次がザクレロだったら、アムロにアクシズをたかが石ころひとつ呼ばわりされたシャアでなくとも「正気か!?」と言わざるを得ない。が、ザクレロに予想で負けた他のモビルスーツ、モビルアーマーの立場も微妙になるだろう。筆者の予想した量産型ゲルググは一体何位だったのだろうか……。

2012年10月発売の「ズゴックとうふ」

旧ザクはザクとうふとカラーがかぶっていること、そして10位のアッガイは1stガンダムでも屈指の人気を誇っているが、排気ダクトの角度的に胸あたりまで作ると縦長になるなどシルエット的に問題がある。そんなわけで読者予想の中で本命と思われるのはドムになるだろう。鳥越社長の「とうふと量産型モビルスーツには共通点がある」というこだわりを考えるとザク、ズゴックに次ぐ代表的な量産機として相応しいといえる。ただドムのモノアイと赤のふちどり部分のシールを貼る作業は大変そうだ。そこがクリアできれば最有力候補か。

なお、筆者の予想は本命が傑作量産機でドムよりカッコよくなりそうな量産型ゲルググ、対抗がザクとのコンペに負けたヅダ、いずれもテーマは"量産"であり、単色、モノアイ、ロマンといったところに共通点がある。ゲルググも配備が1カ月早ければ一年戦争史は変わっていた、というロマンがあり、もしジオンに勝ちの目があったとしたらゲルググ早期実戦配備が一番現実的な気がするからだ。

これは予想なので当たっても当たらなくてもどうということはない。が、こういう楽しみを提供してくれるだけでも、このとうふシリーズは面白い。おいしくて健康にもいい、というのも肉類や甘い物がだんだん厳しくなってくる世代には地味にうれしかったりもする。ぜひ続けていただきたいですね。

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