お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣、脚本家の後藤ひろひとが4日、都内で行われた、舞台『ドーナツ博士とGO! GO! ピクニック』の製作発表記者会見に出席した。

左から、後藤ひろひと、西野亮廣(キングコング)、曙、相葉裕樹、木下美咲、村上純(しずる)

同作は、映画『パコと魔法の絵本』の原作舞台を手掛けた後藤を演出に迎え、2008年に西野が脚本・演出を手掛けた舞台をリメイクした作品。個性的な発明品を開発するドーナツ博士の研究所で、TVの撮影クルーと宝を盗みに来たマカロニ怪盗団、何も知らない博士の助手たちが勘違いに勘違いを重ね、想像を絶する事態に陥っていく――というコメディストーリーで、東京公演は紀伊國屋サザンシアターで8月21~29日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで9月13~15日に公演予定。

「前回は駆け足だったので、ガッツリやりたかった」とリメイク公演の経緯を語った西野に、後藤は「上手に私の脚本の書き方を盗んでて『ドロボー!』って思った」と苦笑いで明かしつつ、「盗まれたものは盗み返そうと思って、私が書いた脚本のように演出したい」と意気込みを。脚本の手法をパクったとMCに突っ込まれた西野は、「そんな人聞きの悪い! まぁ、パクったんでしょうね(笑)」と堂々と認め、「後藤さんの舞台を見て衝撃を受けて、こんな事をやりたいと思った。自分の人生を変えて下さった方」と釈明した。また、絵本作家などマルチな活動をする西野は「芸人を辞めますとは言いませんよ! 好きな事、楽しい事は一生懸命やっていきたい。漫才はジジイになってもやると思う」と宣言し、「梶原も家族で見に来ると思う」と相方・梶原雄太からも応援されていることを強調した。

会見には、西野、後藤のほか、出演者の相葉裕樹、木下美咲、お笑いコンビ・しずるの村上純、第64代横綱で現在はプロレスラーでタレントの曙太郎も出席。木下は「初舞台でコメディーをやるのでドキドキしてます」と笑顔を見せ、相葉は「緻密に計算された会話劇。普段、芸人さんたちと絡む機会が無いので稽古が楽しみ」とワクワク。また、劇中に登場する人造人間のコスチュームで登場して報道陣を驚かせた曙は、「舞台を壊さないように頑張ります」と意気込み、自身の姿に「面白いんじゃないですか?こういう機会は無いので、渡された事を100%やってバカになりきりたい」とニヤリ。大迫力で雄叫びを上げる曙に、相葉は「食べられてしまうんじゃないかと圧倒された」と目を見張り、口を開く度に曙に睨まれた村上は「どうか殺さないでください!」と怯えていた。