実写化が決定した『魔女の宅急便』(2014年春公開)のオフィシャル写真が公開され、女優の小芝風花が演じる主人公・キキの姿が30日、明らかになった。
同作は、作家・角野栄子の同名児童書を原作に、1989年に宮崎駿監督によってアニメ映画化されたことでも知られる作品。魔女の血を引く女の子・キキが故郷を離れ、魔女として独り立ちしていく姿を描いている。今回公開された写真は撮影初日の5月25日、東映東京スタジオ内に建てたキキの実家前で撮影された。「魔女の服は、黒の中の黒と昔から決まっているの」というキキの母親のセリフにあるとおり黒のワンピース姿で、身長よりも長いほうき、配達の際に使うかばんを持っている。また、同作でメガホンを取る清水崇監督の「キキは野生児っぽい女の子にしたい」という意向により、切りっぱなしのような髪型で元気いっぱいのキキを演出した。
初日の撮影を終えた小芝は、「"魔女の服"を本番で着たのは今日が初めて。"いよいよはじまる!"という感じで、すごくわくわくしました」と興奮を伝え、「撮影はまだまだ続きますが、私らしくキキを演じて、キキと一緒に成長できたらと思っています。とにかく一生懸命がんばります!」と意気込んでいた。一方、原作者の角野は、「風花さんに会って、ひとみの中に強い意志と何か憂いがひそんでいるのを見たとき、この人からどんなキキが生まれてくるのかと、心がときめきました」と思い返し、「"風"という字をすでに持っている風花さん、この『魔女の宅急便』という映画をほうきにして、大きな世界に旅立ってください」とメッセージを送っていた。