農林水産省はこのほど、2012年の外国資本による森林買収に関する調査結果を発表した。同調査は、2012年1月~12月の期間における外国資本による森林買収について、森林法に基づく届出情報およびその他の行政が保有する情報を参考に、都道府県を通じて調査を実施したもの。

その結果、居住地が海外にある外国法人または外国人と思われる個人による森林買収は、8件で森林面積は16ヘクタールだったことがわかった。場所は、北海道ニセコ町、同倶知安町、栃木県那須塩原市、神奈川県箱根町、同真鶴町で、最も広かったのは倶知安町の10.04ヘクタール。

取得者の住所地は、中国(香港)、台湾、オーストラリア、英領ヴァージン諸島、米国となっている。

居住地が海外にある外国法人または外国人と思われる者による森林買収の事例(出典:林野庁Webサイト)

国内の外資系企業による森林買収は、4件で森林面積は130ヘクタールとなった。

なお、調査開始以降2012年までに確認された外国法人・個人による森林買収の累計は、68件で森林面積は801ヘクタールに上る。