東京・西荻窪のある一軒家では、生まれも育ちも異なる学生、社会人も巻き込んで、今夜も将来の夢について熱く語り合う。その名も「Seed House」。夢の種が生まれる家だ。

西荻窪のとある一軒家では今夜も夢が熱く語られる

運営代表は、フリーフォトグラファーの湯浅徹也さんと、中央大学4年生でThink The Earthインターンシップ中の加藤彩菜さん。2012年11月に二人の間で交わされた何気ない会話が、実現のきっかけとなった。このSeed Houseには、学生、社会人、カメラマン、農家兼料理人、教師など、職種もまったく異なる者たちが日夜集まる。現在、住居として利用する4名、セカンドハウスとして利用する8名の、計12名が、このSeed Houseの住人だ。

代表の一人である加藤さんは次のように語る。「Seed Houseに帰ってくると、みんながおかえりと迎えてくれる、そんな家でありたいですね。おいしいご飯をみんなで作ったり、悩み事を気軽に聞いてくれたりする仲間がいる場所に立ち寄ることで、自分の夢が加速するかもしれませんし、悩みも軽くなるかもしれません。この一軒家を、ミーティング、作業スペース、イベントスペースとして、どんどん使ってくれたら嬉しいです。ここに集う人はみんなが家族になるんです。Seed Houseはみんなの帰って来れる場所で在りたいと願っています」

気兼ねなく話せる家族以上の仲間たち

この小さな一軒家で語り合われた夢の小さな種は、成長し、やがて実を結ぶかもしれない。つい先日まで他人だった人とも、このSeed Houseでは家族のようになれる。これが一番の楽しさだという。2013年4月にはオープニングパーティも開催予定。今後は、多くの人たちにSeed Houseに足を運んでもらい、お互いに繋がり合ってもらえる場所として利用してほしいという。イベントや会議室、宿泊施設としての利用にも応じていくそうだ。

現在シェアハウスに不足している備品のうち、アイデアボードや会議やイベントに使うプロジェクター、情報、書籍共有のための本棚、宿泊者のための寝袋や布団などの購入費の一部を良活プロジェクトにて募っている。サポートしてくれた人には感謝の気持ちとして、「Seed House」のイベントへ招待する。詳細はこちらから。

文●石原亜香利