水川あさみ
1983年7月24日生まれ 大阪府出身
1996年に旭化成「ヘーベルハウス」CMでデビューを果たす。2001年には第3回「ミス東京ウォーカー」に選出。その後ドラマ『医龍-Team Medical Dragon』シリーズ、『ラスト・フレンズ』(2008)年、映画『西遊記』(2007年)『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』(2011年)など数多くの作品に出演している。
撮影:荒金大介(Sketch)

映画・音楽合わせて60,000以上のコンテンツが楽しめる、スマートフォン向け総合エンタメアプリ「UULA」(ウーラ)にて、バイオレンス・アクションドラマ『RETURN』が現在配信されている。本作は海外でも数々の受賞歴を持つ原田眞人監督が手がけ、主演の椎名桔平をはじめ、水川あさみ、山本裕典、土屋アンナといった豪華キャストが出演。現代日本の狂気・暴力・欲望に満ちたアンダーグラウンドな世界をリアルに描きながら、現代社会へシリアスに切り込んでいく。

本作で、椎名桔平演じる主人公・古葉と出会い、壮絶な運命に巻き込まれていく謎めいた女性・伽羅(きゃら)。彼女を演じるのは女優の水川あさみである。先日行われた『RETURN』の配信記念イベント「UULAナイト!」では、原田監督作品の出演に「心臓が出てくるほど緊張した」と話していた水川は、主演の椎名との初共演などを通して、何を感じ、また何を得たのだろうか? 作品の魅力や見どころを含め、話を聞いた。

――『RETURN』は、原田監督の前作とは打って変わってバイオレンスな作品になりましたね。まずは作品の率直な感想からお聞かせいただければと

水川:原田監督の前作とはかなり違う感じでびっくりしましたが、世界観がはっきりしていてすごく楽しかったですね。暴力的だし、あんなに銃を撃ちまくって大丈夫かと思いましたけど(笑)、作品の中では当たり前のように成立しているし、早く私も銃を撃ちたかったです(笑)

――今回演じられた伽羅というキャラクターは、同じ女性である水川さんから見てどう映りました?

水川:監督に言われたのは、登場人物すべてがアンビバレントな精神を持っていて、それが目に見えてわかるのが彼女だということ。(椎名)桔平さん演じる古葉と山路(和弘)さん演じる狭土(はざど)の間で板ばさみになり、崩れそうなギリギリのところを見せて欲しい、と言われました。

――狭土の愛人としてすべてを縛られていた彼女は、心のどこかで古葉のような男を求めていたのかもしれないですね。

水川:きっとそうだと思います。ひと目見て"この人は"と思った部分もあったでしょうし。彼女はいろいろな側面を持っていて、とても人間っぽい女性ですよね

――その古葉を演じた椎名さんとの共演についてはどうでしょう?

水川:今回、初めて共演させていただきましたが、本当にストイックな方で、すごく真面目に現場に取り組んでいらっしゃったのが印象的でした。桔平さん演じる古葉がカポエラを使って戦うシーンは映像で見ると短いシーンですけど、すごく念入りに練習されていましたね。何カットも何アングルも撮影して、緩やかな動きとは裏腹にすごくハードなアクションなんですよ。間近で見ていてすごいと思いましたね

――そのほかのオススメシーンは?

水川:物語の後半、伽羅が山本裕典くん演じるウノと御殿川組のアジトに乗り込むのですが、彼女が彼の銃のマガジンを入れ替えて渡すシーン……あそこはかなり練習しましたね。セリフもすごく好きだし、二人のやりとりや空気感も含めていいなって思いました。でもやっぱりあれほどのガンアクションはほかではなかなかできませんよね。今度はワルの役でもっと暴れたいです(笑)……続きを読む