高度なセンサーシステムが前方をスキャンする ※イメージ画像

ボルボ・カーズ・ジャパンは5日、ボルボ・カー・グループのマーケティング・セールス&カスタマー・サービス担当上級副社長のダグ・スペック氏が、2013年ジュネーブモーターショーの記者会見で、再び世界初となるボルボの安全システムを披露した、と発表した。

世界初の「自転車検知機能付フルオートブレーキ・システム」

記者会見で同氏は、自転車に乗ってステージに登場。前を走っている自転車が突然、車の前に飛び出してくる状況を検知して自動的にブレーキをかける安全機能を紹介した。

この新機能は、現在の歩行者検知及びオートブレーキ技術の改良版であり、「歩行者・自転車検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」と名付けられている。高度なセンサーシステムが前方をスキャンし、自転車が突然、車の前に飛び出し、衝突が避けられない場合は、警告と同時にフルブレーキが掛かるという。

カメラとレーダーの組み合わせで物体を確認

同システムは、車のグリルに組み込まれたミリ波レーダー装置、バックミラーの前側に装着されたカメラ、コントロールユニットの3つで構成されている。レーダーは、車の前の物体を検知して、その距離を測定。デュアルモード・レーダーの広いスキャンエリアにより、歩行者と自転車を早期に検知することができ、高解像度カメラは、歩行者と自転車の動作パターンを見極める。コントロールユニットは、交通の状況を常に監視・判断しているという。

オートブレーキ・システムが作動するには、レーダーとカメラの両方が物体を確認する必要があり、同システムは高度なセンサー技術により、必要に応じて即時にフルブレーキを掛けることが可能となっている。また、この技術は、同じレーンを走っている車両にも適応しているとのこと。2014年モデルのボルボV40、S60、V60、XC60、V70、XC70、及びS80に搭載予定となっている。

コントロールユニットが交通の状況を常に監視・判断 ※イメージ画像