地震大国・日本。日本列島は4つのプレートがぶつかり合っているため、地震がよく起きます。日本で初めて地震に遭遇した時のこと、また、母国でも地震は起きるのか、日本に住む外国人20人に聞いてみました。

■巨大なトラックが通ったと思いました。母国で地震はないです(ポルトガル/女性/50代前)

■周りの物につかまった。飛行機に乗ってるみたいだった。マリでは地震はないです(マリ/男性/30代前半)

地震がない国の人にとっては、「地面が揺れるってどういうこと?」となかなか理解しがたいことのようです。日本では小さな地震がよく起きるので、大型トラックの振動を地震と勘違いすることもあります。

■震度3でも大騒ぎです(ドイツ/男性/40代前半)

■パニックしてパジャマのまま道に飛び出した!! 母国も地震がありますが、私はその時まで特に感じたことがなかった(イラン/女性/20代後半)

■ただパニックに陥った気がする。母国で地震は本当にまれで、50年に1回とかではないでしょうか?(フランス/女性/20代後半)

地震に慣れていない外国人はパニック状態になってしまうことも。むやみに外へ飛び出すのも危険ですが、適切な判断ができなくなってしまうのでしょうね。イラン東部でも2012年12月にM5.5の地震があり、死傷者がでました。

■テレビをつけて地震情報を見ました。トリノでは1回しか経験したことがありませんし、小さかったので特にびっくりもしませんでした(イタリア/男性/30代前半)

■お金とパスポートを取って、外に出ました。母国でもあるのですが、私の地元では一切ありません(ロシア/女性/20代前半)

なかなか落ち着いた対応のお2人ですね。災害が起きた時、情報が生死を分けることもあります。イタリア北部では2009年に300人以上の犠牲者を出す地震がありました。この地震を適切に予測できなかったとして、イタリアの地震学者が過失致死で有罪となったことでも注目されました。

■街にいたが小さな地震だけで問題ないと思った。イギリスではめったに起きないので、周りの人はとってもびっくりする(イギリス/男性/40代前半)

■日本は地震の多い国なので、建物もよくできているはずと思って安心しました。母国でもよく地震がありますが、パニック状態になる人がかなり多いと思います(ギリシャ/男性/30代前半)

こちらのお2人も冷静に受け止めたようです。日本の建築物の耐震・免震構造は世界でも称賛を浴びています。それが安心材料となったのですね。香港へ行った時、現地のガイドさんが「香港で地震が来たら大変なことになる! 日本の建物は強い!」と言っていました。

■何もしなかった。止まるまで待つだけ。母国ではあまりないが、インドネシアからの余震を感じた時など、周りのみんなはビビりすぎる(シンガポール/男性/20代後半)

地震が起きた時の行動。その場で固まり上を見上げ、揺れていることを確認する、つまりほとんど何もできないことが多いような気がします。避難訓練もしたのに。2004年に起きたインドネシア・スマトラ島沖地震。M9.1の地震で甚大な被害をもたらしました。周辺国としては、余震に恐怖を抱くのは無理もありませんね。

東日本大震災からもうすぐ2年が経ちます。国内外に大きな衝撃を与えた災害でした。世界各国からも、暖かいメッセージや義援金がたくさん集まりました。みなさんの応援を胸に、1日も早い復興に向けて歩んでいきたいですね。