フランソワルトンのミカンと赤ちゃん

神奈川県横浜市のよこはま動物園ズーラシアは、妊娠中だったフランソワルトンのミカンが、2月19日に赤ちゃんを出産したと発表。ミカンは今回が初めての出産となり、現在は母子ともに元気にしているという。

フランソワルトンの赤ちゃんは黒色の親とは異なり、金色で誕生する。これは「子守行動」を周囲の成獣に誘発させるための色と言われており、親以外の群れの成獣も子守を積極的に行う習性があるとのこと。

金色でいる期間は生後4カ月くらいまで。これを過ぎると徐々に親と同じ色になり、一人前の個体として扱われる。同園では、赤ちゃんと母親の健康状態や気候を見ながら、金色の赤ちゃんの一般公開を検討しているという。

フランソワルトンとは

フランソワルトンは、中国南部の一部から、ベトナム北部にかけて分布するオナガザル科の動物。河川に面した石灰山地や険しい岩山のある熱帯モンスーン林に生息し、1頭のメスに対し、複数のオスからなる群れを形成する。生息数が少なく、絶滅が心配されている。