メルセデス・ベンツ日本はこのほど、同社のスーパースポーツカー「SLS AMG」のスペシャルチューニングモデル「SLS AMG ブラックシリーズ」を発売した。日本での限定台数は25台で、2013年8月下旬より納車が開始される予定。

「SLS AMG ブラックシリーズ」

「SLS AMG」は6.3リットルV型8気筒エンジンを搭載するスポーツカーで、同車をベースにしたレーシングカー「SLS AMG GT3」も発売されている。

今回発売された限定車は、この「SLS AMG GT3」の流れをくみ、サーキット走行向けの本格的なチューニングが各所に施されている。エンジンは改良型カムシャフトなど専用チューニングを施し、最高回転数を7,200rpmから8,000rpmに引き上げて、最高出力631PSを発生。ベースモデルより60PSものパワーアップとなっている。トランスミッションのDCTはその搭載位置を1cm下げて低重心化を図ったほか、シフト操作に対するレスポンスタイムを短縮するなど、専用のチューニングが施された。

サスペンションはトレッド拡大を含む専用チューニングで、ブレーキにはAMGカーボンセラミックブレーキを標準装備。硬度を高めることで熱安定性を強化するとともに、約40%軽量化されている。「AMG ライトウェイトパフォーマンスストラテジー」も採用し、ボディ全体で70kgもの軽量化を達成した。

その他、フルバケットシートやアジャスタブルリアウイングスポイラーなど徹底したサーキット向け装備を採用。価格は3,250万円で、25台の限定発売となる。