俳優の松田龍平と映画『ゴッド・ファーザーPART II』(1974年)や『ヒート』(1995年)で知られる米俳優のロバート・デ・ニーロが、スマートフォン向け定額制動画配信サービス「dビデオ」の新テレビCMで初共演することが19日、明らかになった。

「dビデオ」の新テレビCMで初共演を果たしたロバート・デ・ニーロと松田龍平

今回のCMでは「たくさんの動画と"出会う"」という「dビデオ」のサービス・コンセプトをより多くの人に知ってもらうべく日米の映画スターが共感し、豪華な初共演が実現。"映画の神様"ロバート・デ・ニーロ と"映画を愛してやまない青年"松田龍平が、虚と実の溶ける不思議な映画の夢のなかで、青年が映画の神様と不思議で贅沢な時間を過ごすという「BAR篇」「THEATER篇」「ROOFTOP篇」と3つのエピソードが完成した。

撮影は昨年12月にニューヨークにて行われ、「THEATER篇」ではロバートが所有する映画館を使用するなど、撮影の現場から各カットまで細かいこだわりが散りばめられた仕上がり。CM本編で二人の会話は松田が日本語、デ・ニーロが英語でのかけ合いとなったが終始穏やかな雰囲気で、今後海外進出を控えている松田は多くの刺激を受けたといい、「お話をいただいたとき、日本語と英語のセリフのやり取りは本当に成立するのだろうか? と当初は全くイメージが沸かなかったです。でも、撮影をしているうちに、デ・ニーロさんの表情とか雰囲気とかを自分も感じ取ろうとして、それが不思議だけど成立していて、すごく刺激的でした」と振り返っている。

また、デ・ニーロを初めて知ったのは『ゴッド・ファーザーPART II』だったという松田は、そこから彼の作品を追うようになり一番好きな作品は『タクシードライバー』(1976年)を挙げている。初共演を前にするとさすがに緊張したようだが「今回は特別な緊張と言うか。でも、デ・ニーロさんはすごい気さくな方でやりやすかったです。お互い台詞を交わしてる時は、自然とナチュラルな気持ちになれたので不思議でした」と明かし、英語と日本語のかけ合いについては「はじめ、絵コンテをいただいてどう成立するのか分からない時に"これは夢の中の話だ"と言われて、それがすごくしっくりきたので、英語と日本語でも成立してしまう」と話した。完成したCMは「共演できたことで僕自身興奮しているんですけど、出来上がりも面白くなっていると思います。不思議な雰囲気の、他にはないCM」とアピールしている。

対するデ・ニーロは今回の撮影を「素晴らしい人々と良い時間を過ごせた。コマーシャルの撮影ではないようだった」と表現し、松田との共演については「残念ながら、『ブラックレイン』(1989年)は見なかったんだが、龍平が松田優作のご子息と聞いて、共演できて楽しかったよ。日本語と英語でのセリフのやりとりは、興味深い経験だった」と振り返っている。また、日本映画では『羅生門』(1950年)『七人の侍』(1954年)『愛のコリーダ』(1976年)、特に黒澤明監督の作品を好んでいるという。

なお、CM撮影期間中に、松田と撮影スタッフがデ・ニーロが経営しているニューヨークのレストランに予約を入れようとするも連日埋まっているという状態だった。しかし、それを聞きつけたデ・ニーロ自らが予約をとりつけ、会計時にウェイターから「デ・ニーロさんからすでにお支払いいただいています」と告げられるというエピソードもあり、どこまでも紳士的なデ・ニーロの対応に、松田も驚きを隠せなかったようだった。

「dビデオ」は、スマホ向けの定額制動画配信新サービスで、日本最大のタイトル提供数を誇り、国内外の映画、ドラマ、アニメ、音楽、BeeTVまで約7,000タイトル、約57,000コンテンツが定額525円/月ですべて見放題。3月からは、スマートフォン、タブレットの1契約でテレビ、タブレットなどのデバイスに対応予定。追加料金なしで、家でも外でもいつでも「dビデオ」を楽しめる。