俳優の堤真一と福田雄一監督が17日、都内のファーストフード店「ファーストキッチン」で行われた、映画『俺はまだ本気出してないだけ』の完成記念イベントに出席した。

左から、齋藤俊光社長、堤真一、福田雄一監督

映画『俺はまだ本気出してないだけ』は、青野春秋の同名コミックを映画『コドモ警察』などを手掛けた福田雄一監督が実写化したコメディー作品。「本当の自分を探す」と突然会社を辞めたバツイチ子持ちの41歳・大黒シズオ(堤)は、朝から何もせずゲームばかり。父親からは怒鳴られ、娘に借金。バイト先では"店長"と呼ばれてバカにされていたある日、シズオは漫画家になることを宣言するが――というストーリーで、映画は6月15日から全国公開。

劇中で、ファーストフード店のファーストキッチンで働くシズオと同じくユニフォーム姿で登場した堤は、同社の齋藤俊光社長から"1時間店長"に任命され「了解です! 本気で頑張ります!」とノリノリ。福田監督が「俳優人生でこんな経験ができると思った?」とニヤけると、「あなたにやらされてるんでしょ!? こんなんやるとは思ってなかったよ」と苦笑いしつつも、「いらっしゃいませ~」と福田監督からのオーダーを聞き、厨房へ。店員さながらに「お待たせしました! 本気で作りました。今日はタダで」と同作とタイアップしたイカスミポテト(6月1日から発売予定)を渡す堤に、福田監督は大爆笑していた。

無事に"1時間店長"の任務を終え、齋藤社長からアルバイト料950円を受け取った堤は「バイトは裏方とか力仕事しかしたことないから、接客は初めて。ポテトも撮影では揚げてばっかりだったから」と感想を語ると、福田監督は「客商売は苦手そうですもんね~」と苦笑。堤は同作で、無精ヒゲをはやした"ダメ男"を演じているが「原作の大黒シズオはダメな男だけど、許される可愛さがある。でも、僕がやると単なる嫌なヤツなんで、原作ファンは見ないで下さい」と報道陣の笑いを誘い、「福田さんの映画にしては、笑いだけじゃなくて心温まる良い映画になってます」とアピールした。