洋服についた墨汁をこぼしてしまったときの対処法

子供がいる場合、墨汁を洋服につけて帰ってきたという事も多いのではないでしょうか。墨汁は落ちにくいシミの一つなので、困ってしまいますね。そこで今回は、洗濯機に入れてしまう前のひと手間で墨汁をきれいに落としてしまうコツをご紹介します。

■墨汁を落とすポイント

墨汁はクリーニング屋でも難しいというくらいに、落ちにくいシミの一つです。墨汁は粒子が細かくなっているので、洋服についてしまうと繊維の奥まで入り込んでしまい、洗濯機ではなかなか落ちません。乾いてしまうと特に落ちにくくなってしまうので、できるだけ乾かないうちに洗濯をする事がきれいに落とすポイントだといいます。

また、落ちないとゴシゴシと擦ってしまいたい衝動にかられてしまいますが、これは絶対にしてはいけません。シミが落ちないどころか、シミが広がってしまい、さらに洋服を痛めてしまう結果になってしまうので、擦らないようにしましょう。墨汁を落とす場合には、擦らずに優しく押し洗いが基本です。

■シミ抜き前に、色落ちテストをしましょう

洋服の素材によっては色落ちをする場合があります。タオルに洗浄剤をつけて、洋服の目立たない部分を軽くたたきテストしてみましょう。その時にタオルに色がついてしまう場合には、せっけんをつけると色落ちの危険があります。そのような場合には、クリーニングに出す方が良いでしょう。

■洋服についた墨汁を落とす方法

用意するものは固形せっけんだけです。固形せっけんがなければ、台所洗剤でも代用できます。

1.墨汁がついた洋服を水で湿らせ、固形せっけんをつける。この時、水をせっけんをつけると墨汁が広がっていくので、水の中で押し洗いをして、墨汁が広がらないようにしましょう。

2.再度固形せっけんをシミの部分につけて、押すように洗います。一度でシミが落ちない場合には、1と2の作業を繰り返し何度か行います。

3.ある程度のシミが取れたら、洗濯機で洗濯して干すだけです。

また、歯みがき粉も墨汁のシミには効果的といわれています。用意するものは、歯ブラシと歯みがき粉だけです。

1.墨汁のついた洋服を湿らせ、軽くもみ洗いをします。

2.歯ブラシに歯みがき粉をつけて、シミに部分をたたくように汚れを落とします。落ちにくい場合には、1と2の作業を繰り返して、何度か行います。

3.ある程度のシミが取れたら洗濯機で洗濯して干します。

このようにできるだけ早く押し洗いをした方が良いのですが、時間がなくて漂白剤につける場合には、注意が必要です。シミは塩素系の漂白剤では落ちませんし、色落ちの原因になってしまいます。シミ抜きで漂白剤を使用する場合には、酸素系の漂白剤を使用するようにしましょう。