俳優の向井理が、テレビ朝日系で放送されているアニメ『ドラえもん』と3月9日(土)に全国公開される『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』で、声優に初挑戦したことが12日、明らかになった。

22世紀申年生まれのアクションスター"向井おさる"を演じ、声優初挑戦となる向井理

向井が演じるのは、本人の未来の子孫であり、22世紀申年生まれのアクションスター"向井おさる"。テレビでは3月1日(金)放送の『最強! ころばし屋Z』に登場し、22世紀で撮影中のドラマ『サルカニ刑事(デカ)』内で、華麗なアクションを披露するという。また、これまで2011年『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』の「福山雅秋」役で福山雅治、2012年『映画ドラえもん のび太と奇跡の島~アニマルアドベンチャー~』の「甘栗旬」役で小栗旬が出演し、恒例となりつつある映画『ドラえもん』のカメオ出演だが、これに続き向井が出演することも決定した。

テレビ番組のナレーションやナビゲーターなど、兼ねてから声の仕事に定評のある向井は、今回の声優初挑戦について「小さいころから見てきた作品だったので、自慢になると思いました(笑)。まさか自分が出られるとも思っていなくて、ずっと見る側だったので、うれしかったです」と喜びをあらわに。印象に残っている『ドラえもん』のエピソードは「映画では恐竜や巨大なロボットなど大きいものが出てくる作品」、またひみつ道具は「石ころ帽子。かぶると石ころのように存在感がなくなる帽子で、日常で使えたらいいなと」、さらに一番好きなキャラクターは「自分が大人になって改めて考えてみるとかわいく見える存在です。愛されキャラだと思ってます」とジャイアンを挙げている。

"向井おさる"のキャラクターデザイン

そして、アフレコを終え「難しかったです。周りの方から聞いてはいたんですが、身を持って体感しました。普段のお芝居だと自分の体や表情で表現ができるんですが、声だけでどのような絵になるのか分からないまま演じるのは、難しいです」と振り返った向井は、『ドラえもん』の魅力を「夢がある、ということだと思います。小さい頃はひみつ道具を見たり想像するだけで、ワクワクしましたし映画になると、長いストーリーの中にドラマ性も含まれるので、小さいころに見に行って感動したのを覚えています。そして単に夢だけでなく、人の気持ちを揺さぶる作品になっていることが魅力だと思います」と話していた。

向井演じる"向井おさる"は、何の取り柄もない少年だったが、ある日、押し入れにしまってあった古い映画のDVDを見て、自分の4代前の先祖、ひいおじいちゃんが俳優の向井理であることを知り、芝居の世界を志す。努力を重ね、やがてアクションの世界で認められるようになり、24歳でデビュー。芸名は「サルのような華麗な身のこなし」から"向井おさる"という芸名が付けられた。決め台詞は「見ざる、聞かざる、向井おさる!」で、「俺はひいおじいちゃんを超えるスターになる!」という夢を持っている。

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