フィリップス エレクトロニクス ジャパンは6日、油を使わずに揚げ物を作ることができる「フィリップス ノンフライヤー」を発売すると発表した。発売時期は4月下旬。

「フィリップス ノンフライヤー」。調理家電としては珍しいブラック

本体下部のバスケットに食材を入れ、温度&タイマー設定をするだけ。フライドポテトなら、冷凍のものを入れて(150g)200℃6~7分で完成する

同商品は、「高速空気循環技術」で本体内に熱と空気を対流さえることで油を一切使わずに揚げ物を作ることができるというフライヤー。最高200度の熱風を高速で対流循環させて一気に食材全体を加熱することで、油不使用での揚げ物が可能という。食品の表面湿度を3%にまで下げ、サクサクとした食感に仕上げる。

さらには、「エアーサーキュレーション技術」も採用。本体下部にセットするバスケットパン底部に「スターフィッシュ(ヒトデ)」デザインを施し、熱風の対流を加速させる。

フィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマーライフスタイル事業部マーケティング部長・堤雅夫氏

同商品は、「フィリップス エアーフライヤー」の名で2010年9月にオランダ・フランス・ベルギーで発売。現在は世界40カ国で販売されており、2012年には販売台数100万台を突破。「フィリップス史上、No.1ヒットの調理家電」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン コンシューマーライフスタイル事業部マーケティング部長・堤雅夫氏)。

ちなみに、フィリップス エレクトロニクス ジャパンにとって今回の商品発売は、日本の調理家電市場への再参入となる。過去にポット型コーヒーマシンや冷蔵庫、ハンドミキサーなどを展開していたが、2009年に日本市場を撤退。今回が満を持しての再参入となる。

同商品には、レシピ集(22品)を同梱。これによると、揚げ物の定番・鶏の唐揚げの場合、油で揚げた場合より92kcalのカロリーカットが可能(1人分)。とんかつなら176kcalのカットと、従来の揚げ物に比べ、最大80%の脂肪分カットが可能とのこと。

発表会会場には、タレントの神田うのさんと同商品のイメージキャラクターを務めるモデルの中林美和さんが登場。実際に同商品を使っての唐揚げ調理に挑戦した。試食タイムでは「サクサクでちゃんと唐揚げ」(神田さん)、「サクサクでジューシー」(中林さん)と驚きの様子。神田さんは「子どもが生まれてからは危険なので揚げ物を一切していなかったけれど、これならできそう」とコメントしていた。

フィリップス エレクトロニクス ジャパン 代表取締役社長 ダニー・リスバーグ氏、神田うのさん、中林美和さん

価格はオープンで、想定売価は2万9,800円。本体寸法は28.7cm(W)×38.4cm(D)×31.5cm(H)、質量7kg。温度調節は80℃~200℃の間で20℃刻みで可能。調理時間は1分~30分で1分刻みで可能となっている。

同商品を使って調理した唐揚げとトンカツ。見た目も味わいも油で揚げた場合と大差はなかった