2013年の東映配給作品ラインナップ発表会が31日、都内にて行われ、宮藤官九郎監督、俳優で2012年に解散した劇団・東京セレソンデラックスの主宰・宅間孝行らが出席した。
同発表会は、東映がその年に配給する作品を紹介するというもので毎年この時期に行われている。この日は、特撮・ヒーロー作品の4作品、アニメーション作品の6作品ほか計21作品が集結。各監督やプロデューサーが作品に込めた思いや撮影エピソードを語った。
宮藤官九郎監督が手掛けた『中学生円山』(5月18日公開)は、SMAP・草なぎ剛主演で中学生とシングルファザーの大妄想劇を描いた作品。宮藤監督は「自分自身が中学生のときにいろいろなことを妄想して、近所のおじさんを勝手に変な名前で呼んでいたりとか(笑)」と過去を振り返り、「そんな妄想を肯定してくれる存在が今回の草なぎ君。自分自身がそんな風に肯定してもらえていればなと思って」と自伝的作品であることを語った。そんな草なぎの印象については、「テレビとか映画を見ていてもいい意味でつかみどころがないというか、本当は何を考えているのかなみたいな"余白"を感じる役者さん」と語り、「台本を読んですぐに理解してくれて、現場でも一切質問をされることはありませんでした」とさらに"役者・草なぎ剛"の魅力にはまっているようだった。
一方、実在の事件をモチーフに父と娘の深く、優しく、そして残酷な愛の物語を描いた堤幸彦監督作『くちづけ』(5月25日公開)で、原作・脚本、さらには役者として出演した宅間孝行。壇上に上がった宅間は、「10年ほど前に、社会面の十数行の小さな記事だったんですけど、それを読んだ時に切ない事件だなぁと思って。いつかこの事件をモチーフにした作品ができないかなと思っていました」と原作のきっかけとなった当時を思い返した。その後、原作は劇団東京セレソンデラックスの10周年記念第2弾の舞台公演作として上演され、東京ほか4都市で2万4,000人を動員した。今回、映像化されたことについて、宅間は「舞台の良いところと、堤監督の独特の世界観が融合されていると思います」と語り、「舞台ですとお客さんから見えるのは引きの画、それがいろいろなところに寄っていけるというのはますます物語としてはプラスになっているのではないかなと思います」と本作の魅力を伝えた。
2013年の東映配給作品
公開日 | 作品名 | 出演情報など |
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1月19日 | 特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE | 鈴木勝大 小澤亮太ほか |
1月26日 | つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語 | 阿部寛 小泉今日子ほか |
2月9日 | TOEI HERO NEXT 恋する歯車 | 小澤亮太 黒川智花ほか |
2月16日 | ヒンデンブルグ 第三帝国の陰謀 | マクシミリアン・ジモニシェックほか |
2月23日 | 草原の椅子 | 佐藤浩市 西村雅彦 吉瀬美智子ほか |
3月16日 | 映画プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち | (声)生天目仁美 寿美菜子ほか |
3月23日 | 相棒シリーズX DAY | 田中圭 川原和久ほか |
3月30日 | ドラゴンボールZ 神と神 | (声)野沢雅子 山寺宏一ほか |
4月27日 | 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z | 石垣佑磨 ほか |
5月11日 | 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 | 大泉洋 松田龍平 尾野真千子ほか |
5月18日 | 中学生円山 | 草なぎ剛 遠藤賢司ほか |
5月25日 | くちづけ | 貫地谷しほり 竹中直人 宅間孝行ほか |
6月 | 二流小説家 ~シリアリスト~ | 上川隆也ほか |
初夏 | TOEI HERO NEXT IV | |
7月 | 忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段 | 加藤清史郎 ほか |
夏 | 劇場版トリコ(仮) | (声)置鮎龍太郎ほか |
8月 | 劇場版 仮面ライダーウィザード 獣電戦隊キョウリュウジャー(仮) | 白石隼也 竜星涼ほか |
秋 | キャプテンハーロック(仮) -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK- | 原作総設定:松本零士 |
10月 | おしん | 原作:橋田壽賀子 監督:冨樫森 |
10月 | 映画 ドキドキ!プリキュア(仮) | (声)生天目仁美ほか |
秋 | 手塚治虫のブッダ 目覚め(仮) | 原作:手塚治虫 監督:小村敏明 |
秋 | ばしゃ馬さんとビッグマウス | 麻生久美子 安田章大ほか |
12月 | 利休にたずねよ | 市川海老蔵 中谷美紀 伊勢谷友介 大森南朋ほか |