公開初日を迎えた映画『みなさん、さようなら』の舞台あいさつが26日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、主演の濱田岳をはじめ倉科カナ、永山絢斗、波瑠、大塚寧々、中村義洋監督が出席した。
第1回パピルス新人賞を受賞した久保寺健彦の同名小説を、『チーム・バチスタの栄光』の中村義洋監督が映画化した本作。1980年代を時代背景に、団地で懸命に生きる悟(濱田岳)と同級生の面々や住人たちの姿を描く。
主人公・悟役の濱田は「皆さんにお見せできて本当にうれしいです」と初日を迎えて満足げ。劇中では12歳から30歳までのキャラクターを熱演したが、「12歳って中学生の役ですけど、昨日までランドルを背負っていたから僕は(中学生に)見えないですよ」と本音を漏らすと、悟のお母さん役である大塚寧々が「見える見える! 大丈夫」とフォロー。さらに「12歳から30歳まで演じることができる彼は、素晴らしいと思います。違和感なんか全然なく、彼が小さい頃を演じている時はそれぐらいの子と話している感じでしたし、撮影していない時もそれぐらいの子と話している感じでしたよ」と絶賛すれば、濱田も「意識はしていませんでしたが、お母さん(大塚)の母性で自然に甘えていました」と大塚のお陰だと言わんばかりだった。
また、濱田扮する悟の相手役である魅惑的な緒方早紀役を演じた倉科は、舞台となる80年代のファッションに「新鮮でしたけど恥ずかしくもありましたね。自分じゃないみたいでした(笑)」と苦笑い。主演の濱田については「愛おしいキャラクターでしたね。早紀ちゃんは母性本能が強かったので、岳くんを見てると母性本能がくすぐられました。今回は母性本能に目覚めました」と話していた。