俳優の生田斗真が、2014年に公開が予定されている、三池崇史監督がメガホンをとり、宮藤官九郎が脚本を手がける映画『土竜(モグラ)の唄』に出演することが21日、明らかになった。

『土竜の唄』の第1巻表紙

本作は、現在『ビッグコミックスピリッツ』にて連載中の高橋のぼる作『土竜の唄』を実写化したもので、新米の交番勤務の巡査である菊川玲二が、調査官として暴力団潜入を描いたスパイコメディ。生田は、バカ丸出しでドスケベおまけに童貞という主人公・菊川を演じ、物語の冒頭から手足を縛られ、全裸大の字で車のボンネットに貼り付けにされるという過激描写満載のキャラクターに挑戦する。生田は「三池崇史監督と、宮藤官九郎さん。日本が誇る二つの才能がぶつかり合う瞬間に現場を共に過ごせる事、とても楽しみで、興奮しています。三池&宮藤ワールドの地下深くまでどっぷり潜りたいと思います。気合い入ってます! ばっちこーい!」と意気込みを語っている。

その後車は猛スピードで疾走――という原作を象徴するシーンが描かれるが、このほかにもヤクザにゴルフドライバーで股間をタマ打ちされそうになったところをかわし、逆に手下に股間に噛みつかれるなど、原作の予測不可能な描写はそのまま再現され、原作者の高橋は「漫画でしかあり得ないと思っていた!」と実写化へ大きな期待を寄せているという。

三池崇史監督

『土竜(モグラ)の唄』は現在33巻が既刊、累計350万部。数々のコミックを持つ小学館社内でも、「読者が映像化を切望する最後の大物」と言われており、多くのミュージシャンやお笑い芸人、漫画家などもファンを公言。三池監督は実写化にあたり「5分に1度何かが起きてスクリーンから目を離せない、『ジャパニーズ・ミッション・インポッシブル』と呼べるようなスピード感溢れる作品にしたい。中学生がトラウマになるような、過激な映画にしたいね」を自信をみせている。

『クローズZERO』シリーズ、『ヤッターマン』、『十三人の刺客』『悪の教典』など劇場映画だけでも50本以上を手がけてきた三池監督と『ピンポン』『木更津キャッツアイ』『舞子Haaaaan!!』など独特の世界観を創出してきた宮藤がタッグを組み、スリリングかつ予測不可能な展開が期待される。

(C)高橋のぼる・小学館