12月14日(金)、秋葉原UDX conferenceで一般社団法人 国際声優育成協会の設立発表記者会見が行われた。また、同協会が主催する『全日本声優コンテスト「声優魂(せいゆうだましい)」』の概要発表も行われ、TVアニメでも活躍している若手人気声優の江口拓也、片岡あづさが応援サポーターとして登場し、コンテスト参加者にエールを送った。
『全日本声優コンテスト「声優魂」』は、中高生向け(一部年齢制限なし)のコンテストであり、新たな才能を発掘すること、「声優」という活動を通して若者の育成を図ることを目的に開催され、2012年10月20日から募集がスタート。声優部門とシナリオ部門が設けられており、決勝大会は2013年3月東京国際アニメフェア2013会場にて開催される予定だ。声優部門では「ドラゴンボール改」などの音響監督をつとめた長崎行男、シナリオ部門はアニメ演出家山本寛が審査員の一人をつとめるなど、豪華な顔ぶれがそろう。
記者会見では「Fan+(ファンプラス)」のコンテンツの一つ「コエチカラ」と「寺山修司ワールド」のコラボ企画作品の一部を上映。日本屈指のビッグバンド「渋さ知らズ」の不破大輔のウッドベース演奏にのせて声優の二人が詩集を朗読し、寺山修司の世界観感を音と映像で表現した作品だ。これに出演する江口拓也と片岡あづさが登場し、自身がプロの声優になるまでを振り返り、声優を目指す若者に応援メッセージを送った。
―声優を目指したきっかけは?
江口:もともとアニメ・漫画・ゲームは好きだったんですけど、声優に興味を持った一番のきっかけはラジオ番組です。子供のころ、ラジオを聞いていたら、その番組がすごく面白くて、調べてみたら声優さんがDJをやっていたんですよ。声優っていろんなことができる職業なんだなと思いましたし、その声優さんたちのエネルギーに刺激を受けて、どんどん惹かれていって、自分も将来こうなりたいと思うようになっていました。
片岡:私も小さい頃からアニメや漫画が大好きでした。アニメから元気をもらったり、つらいときには助けてもらったり、そういう経験から、自分も作り手としてアニメの世界に入ってみたいと思うようになりました。
―声優を目指す若者に向けてメッセージをお願いします!
江口:今回のコンテストのように、若いうちに自分の力を試せる機会があるのは、とても貴重なことだと思います。僕自身、高校生のときに本格的に声優を目指したいと思って、いろいろ調べてみてはいたんですけど、当時は自分のエネルギーのぶつけどころがまったくありませんでした。だから、声優に興味がある人、声優を目指したい人は、このチャンスをぜひ活かして、自分の想いをぶつけてほしい。それが、夢をかなえるスタートになると思います。
片岡:私も、まずは一歩踏み出すことが大事だと思います。「声優になりたい」って思っていても、なかなか周りの人には言えない人が多いんじゃないかと思います。私もそうでした。でも、こういった大きなコンテストをきっかけに、うちに秘めている想いを表に出して、自分の将来につながるようにどんどんチャレンジしていってほしいです。
声優部門ではインターナショナルカテゴリー(日本以外の国籍を有する中学3年生以上の年齢の方)も設けられているなど、これまでにない大規模かつ華やかな“声の祭典”となりそうな「声優魂」。日本にとどまらず世界中の若者たちを熱くする舞台となることが期待される。