終活の認知度(全体)

オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」は、All About「相続」ガイドの加藤昌男氏を研究員ガイドに迎え、「親の“終活”」に関する調査を実施した。

同調査はマクロミルの調査協力を得て、12月5日・6日に実施。30~50代の両親および父親か母親のどちらかが存命中の900名から有効回答を得た。

約半数の子どもが親の「終活」について知らない

まず今回、“終活”の対象となる人々の「子ども世代(30~50代)」を対象に、「親の“終活”」について調査を行ったところ、“終活”を意味まで知っている人の割合は全体で32.2%だった。特に高かったのは50代女性で42.7%だった。

続いて、自分の親が“終活”をしているかどうかについて尋ねた。すると「している」が10.4%、「していない」が41.8%、「しているかどうか知らない」が47.8%で、約半数が親の終活について知らないということが明らかになった。特に30~40代の半数近くが「終活をしているかどうか知らない」と回答した。

自分の親が終活をしているかどうかの認知度(全体)

自分の親が“遺言書”を用意しているかどうかについて聞いたところ、「内容まで知っている」「内容までは知らないが用意していることは知っている」が合わせて9.5%と、1割にも満たなかった。“遺言書”を用意してほしいかどうかを聞いたところ、「思う」「思わない」がほぼ半々に。特に親と別居している女性が用意してほしいと思う傾向が高いようだ。

自分の遺言書を用意しているかどうかの認知度(全体)

次に、自分の親が亡くなった際に困りそうなことについて聞いたところ、「預貯金をしている銀行や口座が分からない(44.3%)」、「どのような保険に入っているか分からない(37.3%)」といった金銭問題に関する項目を挙げる人が多かった。また、「死亡を知らせてほしい人とその連絡先について知らない(39.4%)」といった項目を挙げる人も多いようだ。

自分の親が亡くなった際に困りそうなことは?

最後に「親に対してやりたいこと」を聞くと、トップ3は「親に直接ありがとうと伝える(34.4%)」、「親を海外旅行に連れて行く(22.3%)」、「両親の思い出の場所に連れていく(21.8%)」となった。

同調査の詳しい内容は、「生活トレンド研究所」で公開している。