「スマートフォンの保有率(年代別)」

「メディア環境変化の発見(解釈)」と「メディアの新たな使い方の提案(創造)」を目指している「博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所」は、スマートデバイスの急速な普及にともない登場した、新しい生活者像を「スマート・マス」と名付け、スマートフォンユーザーのサービス利用実態を調査する「スマート・マス調査」を実施。3月調査を、3月16日から3月18日(対象は20代から40代の男女)、また10月調査を、10月5日から10月7日(対象は10代から40代の男女)に行った。サンプル数は1,000名。

若年層への普及が拡大

2010年以前の「スマートフォン購入者」は20代から40代が中心、2011年は20代が中心だったのに対し、2012年に入ってからは10代の購入者が急増していることがわかった。

スマートフォンを「使いこなせていない」ユーザーが増加

「スマートフォンの使いこなし意識(調査時期別)」

20代から40代のスマートフォンユーザーに対し、2012年3月と10月に「使いこなし度」について質問したところ、「スマートフォンを使いこなせていない」と回答したのは、10月に回答したユーザーの方が多くなっている。

娯楽・コミュニケーション系アプリ利用が増加

また、初期に購入したスマートフォンユーザーほど、有料アプリの利用個数が多く、「仕事効率化アプリ」といった、ビジネス向けのアプリの利用率が高いことがわかった。

新しいスマートフォンユーザーのアプリの利用率

一方で、新しいスマートフォンユーザーであるほど、有料アプリの利用個数が少なく、「通話・コミュニケーションアプリ」に代表される娯楽・コミュニケーション系のアプリの利用率が高い。

なお、同社では「スマート・マス」の台頭により生まれる新しい生活シーンを新・スマート八景」として発表。「楽(コンテンツに引き寄せられる生活者)」、「視(ビジュアルで簡単にコミュニケーションをとる)」、「場(どこでも売り場、買い場になる)」、「直(浸透するC to C直接取引)」、「定(定額制のメディア・サービス)」、「伴(いつでもどこでもコンテンツと共に)」、「公(医療・教育分野のスマート化)」、「裏(サービスそのものの見えない化)」という、8シーンを紹介している。

詳細は、同社ホームページを参照のこと。