女優の武井咲、俳優の松坂桃季が8日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた映画『今日、恋をはじめます』の完成披露試写会に出席し、舞台あいさつを行った。

映画『今日、恋をはじめます』の完成披露試写会に出席した武井咲(左)と松坂桃李

12月8日に公開を迎える同作は、累計900万部を突破した水波風南の同名漫画の映像化作品。武井が演じた日比野つばきは、真面目で勉強だけが取りえの超地味系"昭和少女"。そんなつばきが高校入学式の当日、学校一のイケメン・椿京汰(松坂桃季)の隣の席になると、突然彼からファーストキスを奪われてしまう。そして、京汰の「彼女にする」という交際宣言に、つばきは猛反発。しかし、つばきは彼の隠された一面を見たことがきっかけで、徐々に惹かれはじめる。

武井は劇中と同じ制服とおさげ髪、松坂に至っては衣装はもちろんのこと、役柄に入り込んで登壇した。公開を1カ月後に控えたことを受け、松坂が「今日から1カ月、武井咲に恋をしていきたいと思います」と椿京汰風のキザなセリフで決めると、観客の松坂ファンから「キャ~」と黄色い声援が飛ぶ。それを受けた武井は、「私も日比野つばきとして、松坂桃李と…恋をはじめます!」とこちらも役柄になりきり、疑似交際宣言。観客は大きな拍手で2人を祝福した。

そんな2人の関係を古澤健監督は「カメラが回ってないところでもずっとイチャイチャしてるんですよ。本当のカップルなんじゃないかなと思うくらい良い雰囲気でした」と明かす。松坂は「本当に現場に行くのが楽しみで。あっ、明日つばきに会えるって思うと、なんか気持ちが明るくなるんですよね」と撮影中を振り返り、「恋の原動力ってものすごいものなんだなってあらためて実感しました」と"恋の力"を再確認。一方、武井も「現場で素直に出た感情で演じることができました」と達成感があるようで、「自然につばきちゃんとして現場にいられたのですごく不思議な感覚でした」と初めての経験を笑顔で語った。

また、キスからはじまる恋について、武井は「実際に撮影してみて…悪くなかったんですよね」と予想外の印象だった様子。「最初は言葉で聞くとダメですって思っていましたけど、憧れみたいな感じで1回は経験してみたいなって思っちゃいましたね」と少々照れながらも素直な感想を語った。それを聞いた松坂は「男からしたら…相当勇気がいりますよ」とさすがにここは素が出たようだった。