WOWOWライブで11月3日に生中継するWBC世界バンタム級&フライ級タイトルマッチの計量が2日に行われ、バンタム級王者・山中慎介、フライ級王者・五十嵐俊幸らが計量後の記者会見に出席した。

左からトマス・ロハス、山中慎介、五十嵐俊幸、ネストール・ナルバエス

チャンピオンの山中(帝拳)、五十嵐(帝拳)のほか、挑戦者のトマス・ロハス(メキシコ)とネストール・ナルバエス(アルゼンチン)も4人揃って計量にパス。会見ではバンタム級2度目の防衛戦に臨む山中が「ポイントを取っていってチャンスがあればKOを狙う」と抑え気味に決意を口にしたのに対し、元スーパー・フライ級王者のロハスは「私の方が山中よりもハングリーだ。積極的にノックウアウトを狙っていく」と堂々のKO宣言。2階級制覇に並々ならぬ闘志をみせた。

一方、今年7月に王座を獲得し、これが初防衛戦となる五十嵐は「積極的に攻めながら後半のKO勝ちが理想的なかたち」と自信を見せ、挑戦者のナルバエスは「1ラウンドから攻めて出るつもり。KOでも判定でも勝利をつかむ」と、勝ちへのこだわりをうかがわせた。勝てば2階級制覇の兄オマールに続く兄弟世界チャンピオンとなるだけに、モチベーションは高い。

11月3日に宮城県仙台市のゼビオアリーナで行われるこの試合は、東北復興チャリティマッチという位置付け。歴史的一戦に被災エリアの最大2,000名様が招待される。仙台でボクシングの世界タイトルマッチが開催されるのは実に29年ぶりのこと。昨年の震災以来、WOWOWは「エンターテインメントにできること。」というメッセージの下、震災復興を目的としたさまざまな企画を行なっている。

WOWOWライブ『生中継!エキサイトマッチスペシャル 山中慎介、五十嵐俊幸ダブル世界タイトルマッチ』は11月3日、16:45から無料放送される。

(C)NAOKI FUKUDA